膝蓋骨脱臼
概要
膝蓋骨の正常な位置からのずれにより、間欠的な跛行を引き起こします。
主な症状
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臨床徴候
猫における膝蓋骨脱臼の臨床徴候は罹患部位と病態の急性/慢性により異なる。急性外傷: 跛行(非荷重)・腫脹・疼痛・変形(骨折・脱臼)。慢性変性: 起立困難・運動不耐性・跛行(運動後悪化・寒冷で悪化)・関節腫脹(OA等)。発達性異常: 子犬期から軽度跛行(股関節・肘関節形成不全)。感染性: 発熱を伴う関節腫脹・疼痛(敗血症性関節炎)。
原因
猫における膝蓋骨脱臼の原因: 膝蓋骨の正常な位置からのずれにより、間欠的な跛行を引き起こします。
病態生理
膝蓋骨脱臼は猫における整形外科・筋骨格系疾患である。骨、関節、または支持軟部組織の構造的損傷、変性変化、発達異常を伴う。軟骨変性、軟骨下骨リモデリング、滑膜炎が関節疾患を特徴づける。腱・靭帯損傷は機械的安定性を障害する。疼痛、跛行、運動性低下がQOLに大きく影響する特徴的な臨床徴候である。
診断
整形外科検査で膝蓋骨の脱臼(内方/外方)を確認。Putnamグレーディング(I-IV)で重症度評価。X線で膝蓋骨の位置異常、脛骨粗面の内側変位、大腿骨溝の浅さを確認。触診で膝蓋骨の可動性・還納性を評価。関節液検査で感染性関節炎を除外。猫では犬より稀だが発生する。デボンレックスに好発。Grade III-IVで外科的矯正(滑車溝深化+脛骨粗面移動)。
治療
猫における膝蓋骨脱臼の治療: Grade I-II(軽症): 保存療法 — 体重管理、運動制限、関節サプリメント(グルコサミン/コンドロイチン)。疼痛管理: メロキシカム0.05mg/kg PO単回→0.01-0.03mg/kg PO q24h短期、またはガバペンチン5-10mg/kg PO q8-12h。Grade III-IV(重症・持続的跛行): 外科的矯正 — 滑車溝形成術(trochleoplasty)+脛骨粗面転位術+関節包縫縮術。周術期: ブプレノルフィン0.01-0.03mg/kg IV/IM q6-8h、セファゾリン22mg/kg IV周術期。術後リハビリ: 4-6週間の運動制限後、段階的な荷重負荷増加。モニタリング: 術後2・4・8週にX線評価、関節可動域測定。
予防
膝蓋骨脱臼の予防: 適切な運動と体重管理。安全な飼育環境(落下防止、滑り止め)。カルシウム・ビタミンDの適切な摂取。高所からのジャンプを制限。
予後
膝蓋骨脱臼の予後: 骨折は適切な固定で予後良好。変性性疾患は進行性だが疼痛管理でQOL維持可能。若齢動物は回復力が高い。
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