猫後部癒着
概要
虹彩後面が水晶体前嚢に癒着した状態で、原発疾患ではなく慢性・重度の前部ぶどう膜炎の後遺症である。癒着は瞳孔を変形させ(瞳孔不正=dyscoria)可動性を損なう。広範(全周性)の後部癒着は瞳孔からの房水流出を遮断し、虹彩膨隆(iris bombe)と続発性緑内障を招きうる。基礎にあるぶどう膜炎の特定と制御が最優先である。
主な症状
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原因
慢性・重度のぶどう膜炎に続発する虹彩-水晶体前嚢の癒着。基礎ぶどう膜炎の代表的原因はFIP、FeLV、FIV、トキソプラズマ、水晶体起因性炎症など。
病態生理
ぶどう膜炎で血液房水関門が破綻すると、房水中にフィブリンと炎症性滲出物が漏出する。これが虹彩後面と水晶体前嚢の間で器質化し、線維性の癒着(後部癒着)を形成する。癒着が瞳孔縁の一部に生じると瞳孔変形を、全周性に生じると瞳孔ブロックを来し、後房圧が上昇して虹彩が前方へ膨隆(iris bombe)する。これにより隅角が閉塞し続発性緑内障に至る。早期に散瞳薬で瞳孔を動かし癒着形成を防ぐことが重要である。
治療
1) 散瞳薬: アトロピン1%点眼 q8-12h(瞳孔散大による癒着剥離・予防)。2) 抗炎症: プレドニゾロン酢酸エステル1%点眼 q4-6h(急性ぶどう膜炎制御)。3) 全身性抗炎症: プレドニゾロン1-2mg/kg PO q24h(重症例)。4) 基礎疾患治療: FIP(GS-441524)、FeLV、トキソプラズマ(クリンダマイシン12.5mg/kg PO q12h)等の検索。5) 緑内障合併時: ドルゾラミド/チモロール点眼 q8-12h。6) 眼圧・眼底検査による定期モニタリング。重度の癒着・瞳孔閉鎖には外科的虹彩切開を検討。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • For Antioxidant (アスタキサンチン+メロンSOD+VitE+システイン(アスタアミノ処方)): 抗酸化・慢性疾患免疫サポート。アスタキサンチン(カロテノイド系)+SOD(スーパーオキシドジスムターゼ)が活性酸素種を消去。CKD・肝疾患・アトピー・ダニ媒介性感染症の酸化ストレス軽減、高齢動物の免疫機能維持に • NMNミトコンドリアアシスト (NMN+α-リポ酸+システイン+プロバイオティクス): 細胞エネルギー代謝・サーチュイン活性化・抗老化。NMN 5000mgがNAD+産生を促進→ミトコンドリア機能改善+サーチュイン(SIRT1-7)活性化。認知機能低下(CDS)、変性性脊髄症、慢性代謝疾患(糖尿病/クッシング)、加齢性臓器機能低下のサポートに
予防
猫後部癒着の予防: 定期的な健康診断。適切な栄養管理。ストレスの軽減。清潔な飼育環境の維持。異常の早期発見・早期受診。
予後
猫後部癒着の予後: 早期発見と適切な治療で多くの疾患は予後良好。慢性疾患は定期的モニタリングと治療調整で長期管理可能。
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