← トップへ戻る
猫 (Cat) 感染症 中等度

猫クラミジア感染症

Feline Chlamydiosis / 猫クラミジア感染症

概要

主に結膜炎を引き起こす細菌感染症で、多頭飼育環境の若い猫に多いです。

主な症状

※ 症状をクリックすると、その症状を示す猫の他の疾患を確認できます

原因

猫における猫クラミジア感染症の原因: 主に結膜炎を引き起こす細菌感染症で、多頭飼育環境の若い猫に多いです。

病態生理

猫クラミジア感染症はChlamydia felis(偏性細胞内寄生菌)による主に結膜の感染症。C. felisは結膜上皮細胞内で増殖し、特徴的な基本小体(EB)→網様体(RB)の二形性発育環をとる。臨床的に顕著なchemosis(球結膜浮腫)を伴う結膜炎が特徴で、FHV-1やFCVとの鑑別点となる。初期は片側性で、7-10日以内に両側性に進行する。くしゃみ・鼻汁は軽度で、全身症状は通常軽微。新生子猫では下部気道感染(肺炎)に進行するリスクがある。多頭飼育環境・シェルターでの蔓延が問題となり、FHV-1/FCVとの混合感染も多い。人への感染はきわめて稀だが、免疫不全者で結膜炎の報告がある (Sykes JE. JFMS 2005;7:289-297)。

治療

猫クラミジア感染症: ① 病原体—C. felis(猫)、C. abortus(人獣共通リスク)。② 主に結膜炎(猫)、流産(C. abortus妊娠犬)として発症。③ 確定: 結膜PCR、IFA、ELISA、培養。④ 第一選択: ドキシサイクリン 5-10 mg/kg PO q24h × 21-28日(猫の結膜炎は最低14日)、結膜病変は局所抗菌点眼(オフロキサシン)。⑤ 代替: アジスロマイシン 5-10 mg/kg PO q24h(パルス療法も可)。⑥ 妊娠犬: テトラサイクリン系は催奇性—erythromycin 10-20 mg/kg PO q8h × 14日に変更。⑦ ⚠人獣共通—特にC. abortus(妊婦の流産リスク)、衛生管理徹底。ABCD 2015 Chlamydiosis Guidelines(猫)。

予防

猫クラミジア感染症の予防には適切な衛生管理・消毒、利用可能なワクチン接種、創傷の迅速な処置、ストレス軽減、適切な換気、感染動物の隔離が含まれる。

予後

猫クラミジア感染症の予後: 早期発見と適切な治療で多くの疾患は予後良好。慢性疾患は定期的モニタリングと治療調整で長期管理可能。

関連する薬品

💊 ドキシサイクリン 💊 アジスロマイシン 💊 エリスロマイシン 💊 テトラサイクリン

※ 薬品名をクリックすると詳細な投与量・副作用情報を確認できます

感染症の他の疾患(猫)

猫の全疾患を見る →

VetDictで猫の鑑別診断を行う

症状チェッカーを使う

関連する疾患

猫ヘルペスウイルス感染症 (共通5症状) 猫上部呼吸器感染症 (共通4症状) アスペルギルス症 (共通4症状) 猫カリシウイルス感染症 (共通3症状) 猫ボルデテラ感染症 (共通3症状) 鼻腔腫瘍 (共通3症状) 猫ボルデテラ肺炎 (共通3症状) 猫口鼻瘻 (共通3症状)
📋 猫の疾患一覧を見る →
※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。