猫ボルデテラ感染症
概要
特に子猫で気管支肺炎を引き起こす可能性のある細菌性呼吸器感染症です。
主な症状
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臨床徴候
猫ボルデテラ感染症の臨床徴候は感染部位と病原体特性により多様だが、共通所見として発熱・元気消失・食欲不振・体重減少が認められる。局所感染では発赤・腫脹・疼痛・排膿を、全身感染では脱水・敗血症・多臓器不全に進展しうる。幼若・高齢・免疫抑制状態は重症化リスクが高く、早期介入が予後改善に直結する。
原因
猫における猫ボルデテラ感染症の原因: 特に子猫で気管支肺炎を引き起こす可能性のある細菌性呼吸器感染症です。
病態生理
猫ボルデテラ感染症はBordetella bronchisepticaによる上部〜下部気道感染症。B. bronchisepticaは気道繊毛上皮に付着し、気管毒素(tracheal cytotoxin)・皮膚壊死毒素・adenylate cyclase toxinを産生して繊毛運動を麻痺・上皮細胞を壊死させる。粘液繊毛クリアランスの破綻→細菌の下部気道への下降→気管支肺炎を引き起こす。猫では単独感染でも重度の肺炎を引き起こしうる(犬ではケンネルコフの一因だが通常軽症)。特に子猫(<12週齢)は重症化リスクが高く、致死的肺炎に至りうる。シェルター・多頭飼育環境での飛沫感染が主な伝播経路。FHV-1/FCVとの混合感染で重症度が増悪する (Egberink H et al. JFMS 2009;11:610-614)。
診断
鼻腔/咽頭スワブから培養でBordetella bronchisepticaを分離。選択培地(MacConkey/Bordet-Gengou)。PCRでBordetella DNAを検出。BAL液の細胞診で好中球増多。胸部X線で気管支間質パターン~気管支肺炎パターンを確認。CBC/CRPで炎症を評価。多頭飼育環境での発症。子猫で重症化(致死的肺炎)。FHV-1/FCVとの混合感染が多い。ドキシサイクリンが治療。
治療
猫における猫ボルデテラ感染症の治療には、可能であれば培養感受性試験に基づく標的抗菌薬療法が必要である。結果待ちの間は経験的広域抗菌薬を開始する。抗菌薬治療期間は感染の排除と耐性予防に十分な期間とする。膿瘍や壊死組織には外科的排膿またはデブリードマンが必要な場合がある。支持療法として輸液、鎮痛薬、抗炎症薬、栄養サポートを行う。
予防
猫ボルデテラ感染症の予防には適切な衛生管理・消毒、利用可能なワクチン接種、創傷の迅速な処置、ストレス軽減、適切な換気、感染動物の隔離が含まれる。
予後
猫ボルデテラ感染症の予後: 早期発見と適切な治療で多くの疾患は予後良好。慢性疾患は定期的モニタリングと治療調整で長期管理可能。
関連する薬品
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