基底細胞腫
概要
表皮の基底細胞から発生するウサギでよく見られる皮膚腫瘍。通常は良性です。
主な症状
原因
ウサギにおける基底細胞腫の原因: 表皮の基底細胞から発生するウサギでよく見られる皮膚腫瘍。通常は良性です。
病態生理
基底細胞腫はウサギにおける腫瘍性疾患である。癌遺伝子、腫瘍抑制遺伝子、DNA修復機構における遺伝子変異の蓄積により腫瘍性形質転換が生じる。制御不能な細胞増殖により腫瘍が形成され、局所組織への浸潤・破壊の可能性がある。悪性腫瘍はリンパ行性または血行性に転移しうる。高カルシウム血症、悪液質、免疫調節障害などの腫瘍随伴症候群が原発腫瘍に伴い、罹患率に寄与することがある。
治療
ウサギにおける基底細胞腫の治療 — ウサギで最も一般的な皮膚腫瘍で、通常良性(毛芽腫が最多変異型)。【診断】: FNA細胞診で初期評価。切除生検+病理組織検査で確定診断(基底細胞癌との鑑別 — 稀だがより侵攻性)。【外科的切除(良性は根治的)】: 辺縁切除0.5-1 cmマージン(イソフルラン/セボフルラン麻酔下)。被膜化良好で最小限の組織損傷で切除可能。基底細胞癌確認時は1-2 cmの広範マージン。【麻酔プロトコル】: 前投薬: メデトミジン0.1-0.25 mg/kg + ブトルファノール0.3-0.5 mg/kg IM。約30%にアトロピナーゼ — グリコピロレート使用。絶食禁止(GI stasis)。【術後管理】: メロキシカム0.3-0.5 mg/kg PO/SC q24h × 5-7日。ブプレノルフィン0.01-0.05 mg/kg SC q6-8h × 24-48h。回復直後からチモシー牧草。皮膚縫合糸/ステープル10-14日で抜去。【保存的管理】: 小型・緩徐増殖・良性確認済みの場合はq3-6ヶ月モニタリング。【凍結療法】: 小型(<1cm)表在性病変に液体窒素凍結療法。【病理】: 切除組織は必ず提出。毛芽腫(最多)— 予後良好。基底細胞癌(稀)— 局所再発あり得るが転移は極めて稀。参考文献: Harcourt-Brown (2002); von Bomhard et al. (2007).
予防
基底細胞腫の予防は限定的であるが、ホルモン依存性腫瘍軽減のための避妊・去勢手術、既知の発癌物質の回避、早期発見のための定期健診、適正体型の維持、該当する場合は遺伝的素因軽減のための責任ある繁殖が含まれる。
予後
基底細胞腫の予後: 早期発見と適切な治療で多くの疾患は予後良好。慢性疾患は定期的モニタリングと治療調整で長期管理可能。
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