脊髄圧迫
概要
椎骨骨折、椎間板疾患、膿瘍形成による脊髄圧迫で、進行性の神経学的障害を引き起こします。
主な症状
原因
ウサギにおける脊髄圧迫の原因: 椎骨骨折、椎間板疾患、膿瘍形成による脊髄圧迫で、進行性の神経学的障害を引き起こします。
病態生理
脊髄圧迫はウサギにおける細菌感染症である。病原菌は付着因子を通じて組織にコロニーを形成し、毒素産生、酵素分泌、免疫回避戦略などの病原性メカニズムを介して侵入する。好中球浸潤、サイトカイン放出、補体活性化を含む炎症カスケードが生じる。組織損傷は細菌の直接作用と宿主の炎症反応の両方に起因する。菌種と宿主の免疫状態に応じて、膿瘍形成、敗血症、または慢性肉芽腫性炎症が発生しうる。
治療
治療は病因による — 椎骨骨折(最多)、椎間板疾患(IVDD)、脊椎膿瘍。椎骨骨折: ウサギの骨格は体重の7-8%のみ(猫13%)で強力な後肢筋肉を持つ — L7が最脆弱部位。パッド付き小型ケージでの即座の厳格なケージレストで追加損傷を防止。メチルプレドニゾロンコハク酸エステルナトリウム(MPSS)30 mg/kg IV 受傷8時間以内(論争あり — ヒト/犬研究からの外挿)。メロキシカム0.5-1.0 mg/kg SC q24hで疼痛・炎症管理。ガバペンチン5-8 mg/kg PO q8-12hで神経障害性疼痛管理。深部痛覚評価が重要 — 存在=要注意〜やや良好な予後、欠如=絶望的予後。IVDD: 4-6週間の厳格なケージレスト、メロキシカム、ガバペンチン、レーザー療法。内科的管理にもかかわらず進行する場合は半椎弓切除術/腹側スロット手術。脊椎膿瘍: 外科的減圧術+長期抗菌薬(エンロフロキサシン10-20 mg/kg PO q12h+injectable penicillin G 42,000-84,000 IU/kg SC q48hでパスツレラカバー)。ウサギの膿瘍はチーズ状膿のため被膜完全摘出が必要。全病因共通の看護: 手動膀胱圧迫q8h(尿閉頻発)、褥瘡予防のパッド付き軟寝具、受動的関節可動域訓練、食欲不振時シリンジ給餌、GI stasis予防(メトクロプラミド、シメチコン、Critical Care)。対麻痺ウサギは飼い主の献身があれば良好に適応可能 — 車椅子デバイスあり。参考文献: Harcourt-Brown (2002), Varga (2014), Lennox (2008). [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • MSM+アミノコンプリート (MSM+必須アミノ酸(BCAA中心)): 組織修復・筋肉維持・肝腎栄養サポート • Relax & CBD (フルスペクトラムCBD): 慢性疼痛・不安・難治性てんかん・緩和ケア ※MSM+アミノコンプリート: 重度肝・腎不全は蛋白負荷に留意 ※Relax & CBD: 肝代謝(CYP450)薬物相互作用に注意
予防
脊髄圧迫の予防には適切な衛生管理・消毒、利用可能なワクチン接種、創傷の迅速な処置、ストレス軽減、適切な換気、感染動物の隔離が含まれる。
予後
脊髄圧迫の予後: 骨折は適切な固定で予後良好。変性性疾患は進行性だが疼痛管理でQOL維持可能。若齢動物は回復力が高い。
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