内部乳頭腫症
概要
ヘルペスウイルス関連の総排泄腔・消化管乳頭腫で、閉塞と出血を引き起こす。
主な症状
原因
腫瘍の発生には遺伝的素因、慢性炎症、ウイルス感染、化学物質への長期的曝露、ホルモン異常、免疫監視機構の破綻、紫外線や放射線などの環境因子が複合的に関与する。加齢に伴うDNA修復能の低下と細胞増殖制御の異常が主要な促進因子である。品種特異的な好発傾向が多数報告されており、早期発見が予後改善に直結する。
病態生理
腫瘍の病態生理は正常細胞の悪性転換から始まる。癌遺伝子の活性化と癌抑制遺伝子の不活化により、細胞増殖シグナルの恒常的活性化、アポトーシス回避、血管新生の誘導、浸潤・転移能の獲得が段階的に進行する。腫瘍微小環境では免疫逃避機構が構築され、腫瘍関連マクロファージや制御性T細胞が抗���瘍免疫を抑制する。傍腫瘍症候群はサイトカインやホルモン様物質の異所性産生による。
治療
内部乳頭腫症(ヘルペスウイルス関連)は消化管、総排泄腔、胆管に関与 — 皮膚乳頭腫症より深刻。内視鏡検査で乳頭腫の範囲と位置を評価。閉塞性または出血性病変の内視鏡的減量(電気焼灼/ラジオサージェリー)。総排泄腔病変: 総排泄腔脱としぶりをモニタリング。胆管病変: 肝機能モニタリング(AST、胆汁酸)— 胆管閉塞を起こしうる。根治的抗ウイルス治療なし。支持療法: メロキシカム0.5 mg/kg PO q12-24h、栄養支持、必要に応じた輸液。セレコキシブ10-20 mg/kg PO q12-24hがオウム類乳頭腫症の抗増殖効果として実験的に使用(COX-2阻害薬 — データ限定)。再発が多い — 繰り返しの内視鏡的減量が必要な場合がある。悪性転化(扁平上皮癌)をモニタリング — 定期的生検を推奨。大型オウム類ではPsittacidヘルペスウイルス1(PsHV-1)と関連。参考文献: Phalen 2006, Styles et al. 2004。
予防
定期的な健康診断と早期発見のためのスクリーニング検査(触診・画像診断・血液検査)が最も重要な予防策である。未避妊・未去勢動物ではホルモン依存性腫瘍の予防のため早期の避妊去勢手術を推奨する。発癌物質への曝露回避、適正体重の維持、抗酸化物質を含むバランスの取れた食事、紫外線過剰曝露の回避が予防に寄与する。
予後
疾患の重症度、治療開始の早さ、治療反応により異なる。早期の適切な治療介入で一般に予後改善。
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