ヘキサミタ症(スピロヌクレウス症)
概要
スピロヌクレウス(ヘキサミタ)鞭毛虫による慢性腸炎。
主な症状
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臨床徴候
インコにおけるヘキサミタ症(スピロヌクレウス症)の臨床徴候は寄生虫種・寄生部位・寄生数により異なる。消化管寄生では下痢・嘔吐・体重減少・腹部膨満、外部寄生では掻痒・脱毛・皮膚炎、心血管寄生では咳・運動不耐性・腹水、血液寄生では貧血・発熱・元気消失を呈する。幼若・栄養不良個体では重症化しやすく、慢性経過では発育不良が顕著となる。
原因
インコにおけるヘキサミタ症(スピロヌクレウス症)の原因: スピロヌクレウス(ヘキサミタ)鞭毛虫による慢性腸炎。
病態生理
ヘキサミタ症(スピロヌクレウス症)は鞭毛虫(Spironucleus/Hexamita 属の原虫)の腸管寄生による。原虫は経口的に摂取され、腸管内腔および腸陰窩に寄生して上皮を傷害し、吸収不良・慢性腸炎・体重減少を引き起こす。ストレス・過密・不衛生な環境で増殖が促進され、若齢・免疫低下個体で重症化しやすい。
診断
新鮮糞便の直接塗抹で運動性のある洋梨形原虫(Spironucleus/Hexamita)を温液鏡検で確認。そのう液の直接鏡検でも原虫を検出。PCR検査で種同定を実施。CBC で白血球変動を確認。生化学で栄養状態(総蛋白・アルブミン低下)を評価。糞便培養でTrichomonasとの鑑別を行う。インコ類ではヘキサミタ症は幼鳥で重症化しやすく、水様性下痢・削痩・羽毛粗造が典型的。ストレス・過密飼育・不衛生な水が素因となる。検体採取後の迅速な検鏡が重要であり、時間経過で原虫の運動性が失われ検出率が低下する。
治療
メトロニダゾール20-50 mg/kg PO q12h × 7-10日 — スピロヌクレウス(ヘキサミタ)鞭毛虫感染の第一選択。正確な投与にクロップチューブで投与;経口懸濁液に調剤可能。注意: メトロニダゾールはセキセイインコで治療域が狭い — >50 mg/kgでCNS毒性(運動失調、痙攣、後弓反張)を引き起こしうる;神経症状発現時は即座に中止し支持療法。代替: ロニダゾール10 mg/kg PO q24h × 7日(一部の鳥類で安全域が広い)。ジメトリダゾール5 mg/mL飲水中 × 5-7日(投与精度は低いが飼鳥舎治療に実用的)。支持療法: 慢性下痢による脱水にSC輸液(加温LRS)。治療後の消化管叢回復にプロバイオティクス(乳酸菌)。有意な体重減少時に補助給餌。診断: 新鮮糞便湿標本で不規則な急速移動を示す梨型運動性鞭毛虫;採取後15-30分以内に検鏡必須(栄養型は急速に死滅)。そ嚢洗浄でも検出可能。環境管理: 毎日の基材交換、食水皿の毎日の洗浄・消毒、過密飼育の解消。スピロヌクレウスはストレス、過密、免疫抑制のセキセイインコで多い — 根本原因として飼育管理を改善。接触鳥全てを同時に治療。治療後7日に追跡糞便検査で排除を確認。
予防
ヘキサミタ症(スピロヌクレウス症)の予防には適切な衛生管理・消毒、利用可能なワクチン接種、創傷の迅速な処置、ストレス軽減、適切な換気、感染動物の隔離が含まれる。
予後
ヘキサミタ症(スピロヌクレウス症)の予後: 早期治療で多くは良好。定期モニタリングで管理可能。
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