ヘキサミタ症(スピロヌクレウス症)
概要
スピロヌクレウス(ヘキサミタ)鞭毛虫による慢性腸炎。
主な症状
原因
インコにおけるヘキサミタ症(スピロヌクレウス症)の原因: スピロヌクレウス(ヘキサミタ)鞭毛虫による慢性腸炎。
病態生理
ヘキサミタ症(スピロヌクレウス症)はインコにおける細菌感染症である。病原菌は付着因子を通じて組織にコロニーを形成し、毒素産生、酵素分泌、免疫回避戦略などの病原性メカニズムを介して侵入する。好中球浸潤、サイトカイン放出、補体活性化を含む炎症カスケードが生じる。組織損傷は細菌の直接作用と宿主の炎症反応の両方に起因する。菌種と宿主の免疫状態に応じて、膿瘍形成、敗血症、または慢性肉芽腫性炎症が発生しうる。
治療
メトロニダゾール20-50 mg/kg PO q12h × 7-10日 — スピロヌクレウス(ヘキサミタ)鞭毛虫感染の第一選択。正確な投与にクロップチューブで投与;経口懸濁液に調剤可能。注意: メトロニダゾールはセキセイインコで治療域が狭い — >50 mg/kgでCNS毒性(運動失調、痙攣、後弓反張)を引き起こしうる;神経症状発現時は即座に中止し支持療法。代替: ロニダゾール10 mg/kg PO q24h × 7日(一部の鳥類で安全域が広い)。ジメトリダゾール5 mg/mL飲水中 × 5-7日(投与精度は低いが飼鳥舎治療に実用的)。支持療法: 慢性下痢による脱水にSC輸液(加温LRS)。治療後の消化管叢回復にプロバイオティクス(乳酸菌)。有意な体重減少時に補助給餌。診断: 新鮮糞便湿標本で不規則な急速移動を示す梨型運動性鞭毛虫;採取後15-30分以内に検鏡必須(栄養型は急速に死滅)。そ嚢洗浄でも検出可能。環境管理: 毎日の基材交換、食水皿の毎日の洗浄・消毒、過密飼育の解消。スピロヌクレウスはストレス、過密、免疫抑制のセキセイインコで多い — 根本原因として飼育管理を改善。接触鳥全てを同時に治療。治療後7日に追跡糞便検査で排除を確認。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • CPパウダー (プレバイオ+プロバイオ+サイリウム): 腸内細菌叢正常化・腸管バリア強化・腸腎連関 ※CPパウダー: 完全腸閉塞は禁忌
予防
ヘキサミタ症(スピロヌクレウス症)の予防には適切な衛生管理・消毒、利用可能なワクチン接種、創傷の迅速な処置、ストレス軽減、適切な換気、感染動物の隔離が含まれる。
予後
ヘキサミタ症(スピロヌクレウス症)の予後: 早期治療で多くは良好。定期モニタリングで管理可能。
関連する薬品
※ 薬品辞書で詳細な投与量・副作用情報を確認できます
その他の他の疾患(インコ)
VetDictでインコの鑑別診断を行う
症状チェッカーを使う関連する疾患
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。