← トップへ戻る
犬 (Dog) 神経 軽度

線維軟骨塞栓症(FCE)

Fibrocartilaginous Embolism (FCE) / 線維軟骨塞栓症(FCE)

概要

椎間板物質による突然の脊髄梗塞で、急性の非進行性麻痺を引き起こします。

主な症状

跛行(左前肢) 跛行(右前肢) 跛行(左後肢) 跛行(右後肢) 触ると痛がる 動きたがらない

原因

原因不明。大型犬・超大型犬に多い(ミニチュアシュナウザーは例外的に好発)。若齢〜中齢犬。運動中の発症が多い。外傷の既往がないことが特徴的。

病態生理

椎間板の線維軟骨物質が脊髄血管に侵入→脊髄の区域性梗塞→急性の非進行性脊髄障害。運動中に超急性発症し、初期の疼痛は数時間で消失。非進行性がIVDDとの重要な鑑別点。MRIで脊髄内T2高信号。

治療

特異的治療なし(虚血性壊死は不可逆)。急性期:ステロイドの有効性は証明されていない(推奨されない)。支持療法+積極的リハビリが治療の柱。【リハビリ】水中トレッドミル、受動的関節可動域訓練(PROM)、神経筋電気刺激(NMES)、バランスボード。膀胱管理(排尿障害時):圧迫排尿 or カテーテル。褥瘡予防(厚手のベッド、体位変換)。予後:発症24-48時間で進行が停止→以後は改善のみ。軽症例は数週間で歩行回復。好発:大型犬の若齢〜中齢、ミニチュアシュナウザー。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • MSM+アミノコンプリート (MSM+必須アミノ酸(BCAA中心)): 組織修復・筋肉維持・肝腎栄養サポート • Relax & CBD (フルスペクトラムCBD): 慢性疼痛・不安・難治性てんかん・緩和ケア ※MSM+アミノコンプリート: 重度肝・腎不全は蛋白負荷に留意 ※Relax & CBD: 肝代謝(CYP450)薬物相互作用に注意

予防

確実な予防法はない。支持療法・リハビリテーション。軽度〜中等度は予後良好(数週間で改善)。重度(深部痛覚消失)は予後不良。

予後

予後は原疾患の種類、重症度、合併症の有無、治療開始の時期に依存する。急性胃腸炎の多くは支持療法により良好な転帰を示す。消化管閉塞や捻転では緊急外科手術の成否が予後を決定する。炎症性腸疾患など慢性消化器疾患は長期的な食事管理と薬物療法により良好にコントロールできるが、寛解と再燃を繰り返す場合がある。早期の栄養サポートが回復促進に重要である。

神経の他の疾患(犬)

犬の全疾患を見る →

VetDictで犬の鑑別診断を行う

症状チェッカーを使う

関連する疾患

変形性関節症 (共通6症状) ウォブラー症候群(頸椎脊髄症) (共通6症状) 汎骨炎(成長痛) (共通5症状) 変性性脊髄症(DM) (共通5症状) ネオスポラ症 (共通5症状) マダニ麻痺 (共通5症状) 線維肉腫 (共通5症状) 種子骨疾患 (共通5症状)
📋 犬の疾患一覧を見る →
※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。