皮膚組織球腫
概要
若い犬に多く見られる良性皮膚腫瘍で、円形の隆起した無毛の腫瘤として現れます。
主な症状
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原因
原因不明。3歳未満の若齢犬に好発(特にボクサー、ダックスフンド、コッカースパニエル、グレートデーン)。ウイルス関与説あるが未確定。
病態生理
ランゲルハンス細胞(皮膚樹状細胞)由来の良性腫瘍。急速に増大(数週間)→免疫系によるT細胞浸潤→1〜3ヶ月で自然退縮。頭部・耳介・四肢に好発。多発例は悪性の可能性を検討。
治療
【犬における皮膚組織球腫】 皮膚組織球腫は皮膚生検(パンチまたはincisional)、細胞診(インプレッションスメア、テープストリッピング)、培養で原因を特定。 感染性: 培養感受性ベースの全身抗菌薬・抗真菌薬(前述の方針)。 アレルギー性: 食物アレルギー除外食試験(8週hydrolyzed蛋白食)、環境アレルゲン特異IgE。シクロスポリン 5-7 mg/kg PO q24h、オクラシチニブ(犬専用)。 外用ケア: 抗菌・抗真菌シャンプー q3-7日、湿潤環境改善。 自傷防止のエリザベスカラー、慢性掻痒には認知行動的アプローチも併用。 支持療法: 輸液(晶質液 60-80 mL/kg/日 IV、ショック時 90 mL/kg初期ボーラス)、酸素化、栄養管理、疼痛管理。メサドン 0.1-0.5 mg/kg IM/IV q4-6h またはブプレノルフィン 0.01-0.02 mg/kg IM q6-8h。 【鑑別と経過観察】類似症候を呈する疾患の除外と、治療4-8週後の再評価が予後改善の鍵。重症度・併発症によっては犬の専門医紹介を考慮する。
予防
予防法はない。通常自然退縮するため経過観察。2〜3ヶ月で退縮しない場合や多発例は生検で悪性腫瘍との鑑別が必要。
予後
犬における皮膚組織球腫は良性腫瘍で、外科的完全切除により治癒が期待でき予後は良好。切除困難な部位・高齢・基礎疾患で麻酔リスクが高い場合は経過観察も選択肢となる。不完全切除では局所再発がありうるため切除マージンの病理評価が望ましい。急速な増大・出血・潰瘍化を認める場合は悪性転化を疑い再評価する。
関連する薬品
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