停留精巣(陰睾)
Cryptorchidism / 停留精巣(陰睾)
概要
片方または両方の精巣が陰嚢に下降しない疾患で、腫瘍リスクが上昇します。
主な症状
腹痛
腫れ・浮腫
原因
遺伝性(多因子性)。トイ犬種・チワワ・ポメラニアン・ヨークシャーテリアに好発。片側性が多い(右>左)。6ヶ月齢までに下降しなければ停留と判断。
病態生理
片方/両方の精巣が陰嚢に下降しない→腹腔内/鼠径部に停留。停留精巣は腫瘍化リスク13.6倍(セルトリ細胞腫・セミノーマ)。捻転リスクも上昇。
治療
Dogにおける停留精巣(陰睾)の治療は腫瘍の種類、部位、病期に依存する。アクセス可能な固形腫瘍には十分なマージンを確保した外科的切除が第一選択である。全身性腫瘍、不完全切除、転移性疾患には化学療法が適応となりうる。放射線療法は局所的な腫瘍制御を提供できる。根治療法が困難な場合は疼痛管理、栄養サポート、QOL維持に焦点を当てた緩和ケアを行う。
予防
停留精巣犬の去勢手術(必須、腫瘍化予防)。罹患犬の繁殖禁止。
予後
予後は腫瘍の種類、組織学的悪性度、臨床ステージ、転移の有無、治療への反応性により大きく異なる。良性腫瘍は完全切除により治癒が期待できるが、悪性腫瘍では早期発見・早期介入が生存期間を有意に延長させる。不完全切除例や高悪性度腫瘍では再発・転移のリスクが高く、定期的な経過観察と追加治療の検討が必要である。
感染症の他の疾患(犬)
VetDictで犬の鑑別診断を行う
症状チェッカーを使う
※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。