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猫 (Cat) 感染症 重度

猫白血病ウイルス感染症

Feline Leukemia Virus (FeLV) / 猫白血病ウイルス感染症

概要

免疫抑制、貧血、リンパ腫を引き起こすレトロウイルス感染症で、密接な接触で感染します。

主な症状

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臨床徴候

FeLVの臨床徴候は免疫抑制・骨髄抑制・腫瘍性疾患の3系統に分類される。免疫抑制では再発性発熱・口内炎・歯肉炎・慢性鼻炎・皮膚感染・敗血症を呈する。骨髄抑制では非再生性貧血(最多)・好中球減少症・血小板減少症が認められる。腫瘍性病変では胸腺型・縦隔型・多中心性リンパ腫が特徴的で、若齢猫の前縦隔腫瘤と胸水は典型的徴候。末期では削痩・元気消失・食欲不振が進行する。

原因

FeLVはガンマレトロウイルスによって引き起こされ、主に相互グルーミング、食器・水皿の共有、咬傷などの長期的な密接接触を通じて伝播します。感染母猫から子猫への垂直感染は経胎盤的または母乳を介して起こります。幼齢の子猫や免疫不全の猫が持続感染に最もかかりやすいです。

病態生理

FeLVは宿主細胞のDNAに組み込まれるレトロウイルスであり、主に造血細胞およびリンパ系細胞を標的とします。CD4+ Tリンパ球の減少や骨髄機能の障害により免疫抑制を引き起こし、貧血、リンパ腫、二次的な日和見感染症を招きます。宿主の免疫応答により、進行性(持続性ウイルス血症)、退行性(潜伏感染)、または中止性の転帰をたどります。

診断

FeLVの診断はELISA抗原検査とIFA検査に基づく。SNAP FeLV(ELISA): p27抗原検出 — スクリーニング検査(感度98%、特異度98%)。陽性の場合、4-6週間後に再検査で持続感染を確認。IFA検査: 骨髄/末梢血中の感染細胞内抗原検出 — 持続性ウイルス血症の確認。PCR: プロウイルスDNA検出(潜伏感染の確認に有用)。CBC: 非再生性貧血(最多の血液学的異常)、好中球減少、血小板減少。骨髄検査: 骨髄異形成、赤血球系低形成。リンパ腫合併時: FNA細胞診、リンパ節生検。新規導入猫・屋外アクセスのある猫は全例スクリーニング推奨。若齢猫は一過性感染(regressive infection)の可能性あり。

治療

猫における猫白血病ウイルス感染症の治療: 特異的抗ウイルス薬は限定的—支持療法と二次感染予防が中心。① 輸液療法: 等張晶質液 60-80 mL/kg/日 IV(脱水補正+維持)。重症は90 mL/kg初期ボーラス。② 制吐剤(消化器症状時): マロピタント 1 mg/kg IV/SC q24h、オンダンセトロン 0.5 mg/kg IV q8h。③ 二次性細菌感染予防: アモキシシリン/クラブラン酸 12.5-25 mg/kg PO q12h、または ドキシサイクリン 5-10 mg/kg PO q12h(呼吸器症状時)。④ 食欲増進: ミルタザピン 1.88 mg/cat PO q48h、カプロモレリン 3 mg/kg PO q24h。⑤ 隔離(感染力が消失するまで)、ケージ消毒(次亜塩素酸1:32、エンベロープウイルスはエタノール70%でも可)。⑥ ワクチン未接種個体の同居動物にはコアワクチン接種を検討。AAHA/AAFP Vaccination Guidelines参照。

予防

予防戦略は以下の通りです:1)ワクチン接種:生後2ヶ月以降の猫を対象に、初回接種後3-4週間で追加接種を行い、その後定期的なブースター接種が必要、2)感染猫との接触回避:FeLV陽性猫は他の猫と隔離することが重要、3)定期的な検査:新しく猫を導入する際は事前検査が必須。

予後

FeLV陽性猫の予後は変動し、一部の猫は急速に重篤な状態に進行する場合もあれば、数年間は比較的安定している猫もいます。持続感染が確認された場合、予後は悪く、ほとんどの猫は3~4年以内に感染関連疾患で死亡します。しかし、適切な管理と治療により、より長く生活する個体もあります。診断後の定期的な血液検査と臨床モニタリングが重要です。

関連する薬品

💊 アモキシシリン 💊 ドキシサイクリン 💊 オンダンセトロン 💊 ミルタザピン

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📚 参考文献

Based on articles retrieved from PubMed

  1. Little S, Levy J, Hartmann K, et al. (2020). 2020 AAFP Feline Retrovirus Testing and Management Guidelines. J Feline Med Surg. [DOI] [PubMed]

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