猫眼窩腫瘍
概要
眼窩内の腫瘍で、眼球突出と進行性視力喪失を引き起こします。
主な症状
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臨床徴候
猫眼窩腫瘍の臨床徴候は罹患臓器と腫瘍の種類により多様。一般的所見: 進行性の腫瘤形成・体重減少・食欲不振・元気消失・貧血。体表腫瘤では触知可能な腫脹・疼痛を、内臓腫瘍では腹部膨満・嘔吐・下痢・呼吸困難・リンパ節腫大などの非特異的症状を呈する。傍腫瘍症候群として高カルシウム血症(リンパ腫・肛門周囲腺癌)や低血糖(インスリノーマ)を合併することがある。
原因
猫における猫眼窩腫瘍の原因: 眼窩内の腫瘍で、眼球突出と進行性視力喪失を引き起こします。
病態生理
猫眼窩腫瘍は猫における腫瘍性疾患である。癌遺伝子、腫瘍抑制遺伝子、DNA修復機構における遺伝子変異の蓄積により腫瘍性形質転換が生じる。制御不能な細胞増殖により腫瘍が形成され、局所組織への浸潤・破壊の可能性がある。悪性腫瘍はリンパ行性または血行性に転移しうる。高カルシウム血症、悪液質、免疫調節障害などの腫瘍随伴症候群が原発腫瘍に伴い、罹患率に寄与することがある。
診断
眼球突出(眼球偏位)・結膜充血・瞬膜突出・視力障害を認める。眼窩触診で硬い腫瘤を触知することがある。CT/MRIで眼窩内腫瘤の範囲・骨浸潤・頭蓋内進展を評価。超音波で眼球後方の腫瘤を確認。FNA細胞診(CT/超音波ガイド下)で腫瘍細胞型を同定。眼圧測定で続発性緑内障を評価。眼底検査で網膜剥離を確認。扁平上皮癌、リンパ腫、髄膜腫が好発。眼窩膿瘍、眼窩蜂窩織炎との鑑別が必要。
治療
浸潤性眼窩腫瘍には眼窩内容除去術(眼球と全眼窩内容物の摘出)が第一選択。放射線療法(メガボルテージ、48-54 Gy/16-18分割)は補助的またはリンパ腫単独療法として使用。眼窩リンパ腫にはCOP化学療法が奏効しうる。術前にCT/MRIでのステージング必須。術後疼痛管理:メロキシカム0.05 mg/kg PO q24h、短期間ブプレノルフィン0.01-0.02 mg/kg SL q8h。
予防
猫眼窩腫瘍の予防は限定的であるが、ホルモン依存性腫瘍軽減のための避妊・去勢手術、既知の発癌物質の回避、早期発見のための定期健診、適正体型の維持、該当する場合は遺伝的素因軽減のための責任ある繁殖が含まれる。
予後
猫眼窩腫瘍の予後: 腫瘍の種類、病期、転移の有無により予後は大きく異なる。早期発見・早期治療で予後改善。悪性腫瘍は一般的に予後要注意〜不良。
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