猫ヘルペスウイルス性皮膚炎
概要
猫ヘルペスウイルス1型による潰瘍性顔面・鼻皮膚炎で、免疫抑制猫に多いです。
主な症状
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臨床徴候
猫ヘルペスウイルス性皮膚炎の臨床徴候は感染部位と病原体特性により多様だが、共通所見として発熱・元気消失・食欲不振・体重減少が認められる。局所感染では発赤・腫脹・疼痛・排膿を、全身感染では脱水・敗血症・多臓器不全に進展しうる。幼若・高齢・免疫抑制状態は重症化リスクが高く、早期介入が予後改善に直結する。
原因
猫における猫ヘルペスウイルス性皮膚炎の原因: 猫ヘルペスウイルス1型による潰瘍性顔面・鼻皮膚炎で、免疫抑制猫に多いです。
病態生理
猫のFHV-1皮膚型は顔面(鼻鏡周囲)に潰瘍性皮膚炎を形成する稀な病態。FIV/FeLV陽性や長期ステロイド投与で発症リスク増。皮膚生検でherpes型封入体→PCR確定 (Hargis AM et al. Vet Dermatol 1999;10:275-280)。
診断
顔面・鼻鏡部の潰瘍性〜痂皮性皮膚病変を特徴とする。免疫抑制状態(FIV、ステロイド長期投与)の猫に好発。皮膚生検で上皮細胞内の好酸球性核内封入体を確認。病変部のFHV-1 PCR陽性で確定。FIV/FeLV検査で免疫状態を評価。CBC/血液化学で基礎疾患を検索。好酸球性肉芽腫複合、扁平上皮癌、自己免疫性皮膚疾患(天疱瘡)との鑑別が必要。
治療
猫上部気道感染症(FHV-1/FCV)の治療: ① 抗ウイルス薬(FHV-1): ファムシクロビル 90 mg/kg PO q8-12h × 7-21日(最も推奨、ISFM 2018)、外用シドフォビル 0.5% 点眼 q12h(角膜潰瘍時)。② 二次性細菌感染(鼻汁・結膜炎): ドキシサイクリン 10 mg/kg PO q24h × 21-28日(Bordetella/Mycoplasma /Chlamydia疑い時)、または アモキシシリン/クラブラン酸 12.5-25 mg/kg PO q12h。③ 角膜潰瘍: オフロキサシン点眼 q4-6h、L-リジン 250-500 mg/cat PO q12h(FHV-1抑制、エビデンス限定)。④ ネブライザー(生食 q8h)で粘液排出促進。⑤ 食欲増進: ミルタザピン 1.88 mg/cat PO q48h、カプロモレリン 3 mg/kg PO q24h。⑥ 重症FCV変異株(virulent systemic FCV)は致死率最大67%—隔離・支持療法強化。ISFM Consensus Guidelines 2018 on Feline URTD参照。
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予防
猫ヘルペスウイルス性皮膚炎の予防にはワクチン接種(利用可能な場合)、新規・病気動物の隔離、厳格なバイオセキュリティ対策、適切な消毒プロトコル、既知のキャリアや汚染環境との接触回避が含まれる。
予後
猫ヘルペスウイルス性皮膚炎の予後: 多くの皮膚疾患は適切な治療で予後良好。感染性疾患は抗菌薬/抗真菌薬で治癒可能。アレルギー性は長期管理が必要。
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