腺胃拡張症(PDD/ボルナウイルス)
概要
鳥ボルナウイルスによる神経節神経炎で、消化管および中枢神経系に影響し腺胃拡張を引き起こす。
主な症状
※ 症状をクリックすると、その症状を示す鳥の他の疾患を確認できます
原因
鳥ボルナウイルス(ABV)。糞口・飛沫感染。コンゴウインコ・ヨウムに多いが全オウム目で発症。潜伏期間数ヶ月〜数年。
病態生理
鳥ボルナウイルス(ABV)の末梢神経叢感染→腺胃・筋胃の運動障害→腺胃拡張→食物停滞・吐出・未消化穀粒便→消耗。CNS型では運動失調・けいれん。
治療
【鳥における腺胃拡張症(PDD/ボルナウイルス)】 腺胃拡張症(PDD/ボルナウイルス)に対する特異的抗ウイルス療法はほとんどの症例で確立されておらず、治療は支持療法と二次感染予防が中心。 二次性細菌感染予防: エンロフロキサシン 5-15 mg/kg PO/IM q12-24h(培養感受性で再選択)。 感染個体は隔離(PCR陰性化まで)し、ケージ用具は次亜塩素酸1:10で消毒。 ワクチン未開発の疾患が多く、群管理では新規導入個体の検疫(最低30-45日)が予防の要。 支持療法(鳥類): 保温28-30℃(重症は30-32℃)、皮下/骨内輸液 50-100 mL/kg/日 (温乳酸リンゲルまたはノルモソルR)、強制給餌(Emeraid Omnivore/Carnivoreなど 20-30 mL/kg q4-6h)、酸素分圧40%以下を維持しつつ呼吸補助。 【鑑別と経過観察】類似症候を呈する疾患の除外と、治療4-8週後の再評価が予後改善の鍵。重症度・併発症によっては鳥の専門医紹介を考慮する。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • CPパウダー (プレバイオ+プロバイオ+サイリウム): 腸内細菌叢正常化・腸管バリア強化・腸腎連関サポート。サイリウム(水溶性繊維)が腸管運動を促進+プレバイオティクスが有益菌(Lactobacillus/Bifidobacterium)の増殖を支援。IBD、慢性腸症、抗菌薬関連dysbiosis、CKDの尿毒素軽減(インドキシル硫酸低減)に ※CPパウダー: 完全腸閉塞は禁忌
予防
新規導入鳥のABV PCR検査。陽性鳥の隔離。NSAIDs(セレコキシブ)で炎症管理。
予後
ウイルスの種類と宿主免疫により異なる。軽症感染は支持療法で自然治癒することが多い。重症全身性ウイルス感染は予後要注意〜不良。
関連する薬品
※ 薬品名をクリックすると詳細な投与量・副作用情報を確認できます
感染症の他の疾患(鳥)
VetDictで鳥の鑑別診断を行う
症状チェッカーを使う関連する疾患
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。