オルニトバクテリウム・ライノトラケアーレ肺炎
概要
ORT感染の進行による重度肺炎で、気嚢炎と線維素膿性滲出物を伴う。
主な症状
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臨床徴候
鳥におけるオルニトバクテリウム・ライノトラケアーレ肺炎の臨床徴候は感染部位と病原体特性により多様だが、共通所見として発熱・元気消失・食欲不振・体重減少が認められる。局所感染では発赤・腫脹・疼痛・排膿を、全身感染では脱水・敗血症・多臓器不全に進展しうる。 呼吸器症状(咳・くしゃみ・鼻汁・呼吸困難)が前景となり、進行例では肺炎徴候を呈する。幼若・高齢・免疫抑制状態は重症化リスクが高く、早期介入が予後改善に直結する。
原因
鳥におけるオルニトバクテリウム・ライノトラケアーレ肺炎の原因: ORT感染の進行による重度肺炎で、気嚢炎と線維素膿性滲出物を伴う。
病態生理
鳥におけるオルニトバクテリウム・ライノトラケアーレ肺炎の病態生理は気道・肺実質・胸腔の機能/構造異常によりガス交換が障害される。上気道閉塞(喉頭麻痺・気管虚脱)では吸気抵抗増大→陰圧性気道虚脱→気道炎症の悪循環を生じる。下気道・肺実質病変(肺炎・肺水腫・気管支炎)では換気血流不均衡・拡散障害により低酸素血症を来す。胸腔病変(胸水・気胸)では肺の物理的圧排により拘束性換気障害を生じる。慢性低酸素は肺高血圧・右心負荷(肺性心)に進展し、急性増悪は呼吸不全・チアノーゼを呈する。
診断
重度呼吸困難・湿性ラ音・開口呼吸・産卵低下の臨床評価。気管洗浄液・気嚢穿刺液の培養でOrnithobacterium rhinotrachealeを分離(5% CO2・血液寒天)。PCR検査でORT特異的遺伝子を検出。胸部X線で肺野浸潤影・気嚢混濁を確認。CBC(採血量≤体重の1%)でヘテロフィル著増を確認。剖検で線維素性肺炎・気嚢炎を確認。血清学検査(ELISA)で抗体上昇を確認。鳥類のORT肺炎はE. coli等との混合感染で重篤化し、七面鳥では致死率が高い
治療
鳥におけるオルニトバクテリウム・ライノトラケアーレ肺炎の治療には、可能であれば培養感受性試験に基づく標的抗菌薬療法が必要である。結果待ちの間は経験的広域抗菌薬を開始する。抗菌薬治療期間は感染の排除と耐性予防に十分な期間とする。膿瘍や壊死組織には外科的排膿またはデブリードマンが必要な場合がある。支持療法として輸液、鎮痛薬、抗炎症薬、栄養サポートを行う。
予防
オルニトバクテリウム・ライノトラケアーレ肺炎の予防には適切な衛生管理・消毒、利用可能なワクチン接種、創傷の迅速な処置、ストレス軽減、適切な換気、感染動物の隔離が含まれる。
予後
オルニトバクテリウム・ライノトラケアーレ肺炎の予後: 軽度の上部気道感染は治療に良好に反応。肺炎は早期治療で予後改善。慢性呼吸器疾患は長期管理が必要。
関連する薬品
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