筋胃異物
概要
筋胃に停滞した金属等の異物で、重金属中毒を引き起こす可能性がある。
主な症状
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臨床徴候
鳥における筋胃異物の臨床徴候は消化管病変の部位と病態により異なる。上部消化管: 嘔吐・吐血・食欲不振。小腸: 下痢(小腸性: 量多・回数少・体重減少を伴う)・嘔吐・腹痛。大腸: 下痢(大腸性: 量少・回数多・粘液・血便・テネスムス)。急性腹症: 強い腹痛・嘔吐・ショック徴候・腹部触診で腫瘤や緊張感(GDV・腸捻転・腸閉塞)は緊急評価が必要。
原因
鳥における筋胃異物の原因: 筋胃に停滞した金属等の異物で、重金属中毒を引き起こす可能性がある。
病態生理
筋胃異物は鳥における中毒性疾患である。有害物質の経口摂取、吸入、または経皮吸収により中毒障害が生じる。毒素は酵素阻害、受容体干渉、酸化的損傷、直接的な細胞毒性などの特定のメカニズムを通じて細胞プロセスを障害する。標的臓器は毒素により異なるが、肝臓(生体内変換)、腎臓(排泄)、神経系、消化管が一般的である。用量依存的に無症候性変化から劇症型臓器不全まで幅広い影響を及ぼす。
診断
食欲低下・嘔吐・体重減少・便の異常の臨床評価。腹部X線で筋胃(gizzard)内の異物(金属片・プラスチック・砂利過多等)を検出。造影X線で消化管通過障害を確認。血中鉛・亜鉛濃度測定で重金属異物を評価。CBC(採血量≤体重の1%)でヘテロフィル変動を確認。血液生化学でAST・UA変動を測定。内視鏡で筋胃内異物を直視確認・可能であれば摘出。鳥類は探索行動で様々な異物を摂取し、金属異物は重金属中毒を併発するリスクがある。外科的摘出が必要な場合がある
治療
鳥における筋胃異物の治療には迅速な除染と支持療法が必要である。摂取直後であれば催吐(種にとって安全な場合)または胃洗浄により吸収を低減する。活性炭は多くの毒素を吸着する。特異的解毒剤がある場合は投与する(例:抗凝固性殺鼠剤にビタミンK1、アセトアミノフェンにN-アセチルシステイン)。積極的な輸液療法で腎排泄を促進し灌流を維持する。臓器特異的障害(肝、腎、神経)をモニタリングし治療する。
予防
筋胃異物の予防には有毒物質へのアクセス制限・除去、ペット安全な製品の使用、環境からの有毒植物の除去、薬剤・化学物質の適切な保管、屋外アクセス時の監視、種固有の中毒に関する飼い主教育が必要である。
予後
筋胃異物の予後: 早期発見と適切な治療で多くの疾患は予後良好。慢性疾患は定期的モニタリングと治療調整で長期管理可能。
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