💊 ビノレルビン(ナベルビン)
Vinorelbine / ビノレルビン(ナベルビン)
作用機序
半合成ビンカアルカロイド。チューブリンに結合して微小管重合を阻害し、M期で細胞分裂を停止させる。ビンクリスチン/ビンブラスチンと異なり肺組織へ高度に集積する(肺内濃度は血漿の最大300倍)ことが、原発性肺癌への使用根拠。
Semi-synthetic vinca alkaloid; binds tubulin and inhibits microtubule polymerisation, arresting mitosis in M phase. Unlike vincristine/vinblastine it concentrates in lung tissue (pulmonary concentrations up to 300x plasma), the rationale for its use in primary lung carcinoma.
動物種別 投与量
| 動物種 | 安全性 | 用量 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 犬 Dog |
✓ 可 | 15 mg/m² を5-10分かけて静注 q7d(忍容性良好なら18 mg/m²まで漸増 — Poirier 2004 JVIM)。原発性肺癌(気管支原性癌)・肺転移病変・組織球性肉腫(レスキュー)。毎回投与前にCBC: 好中球<2,000-3,000/µLで休薬(ナディア4-7日)。血管外漏出は刺激性 — 確実に開通した静脈カテーテルから投与。 | 細胞傷害性抗がん薬 — 閉鎖式器具・手袋等の抗がん薬取扱い手順を遵守。用量制限毒性は骨髄抑制で、消化器症状は通常軽度。肝機能障害では25-30%減量(肝代謝・胆汁排泄)。 |
| 猫 Cat |
✓ 可 | 15 mg/m² IV q7-14d(猫のデータは限定的 — 気管支原性癌での症例レベルの報告。毎回投与前にCBC、好中球<2,000/µLで休薬)。 | 猫でのエビデンスは犬より大幅に限定的 — カルボプラチンや緩和的選択肢と比較検討のうえで使用。血管外漏出は刺激性。 |
主な副作用
- ⚠️ 好中球減少(用量制限毒性、ナディア4-7日)、軽度の消化器症状、血管外漏出時の血管周囲炎、元気消失。
禁忌・注意
🚫 重度の骨髄抑制・活動性感染症。他のビンカアルカロイドとのmg換算の流用は禁止(ビンクリスチン/ビンブラスチンとは用量が桁違い)。
薬物相互作用
| 併用薬 | 影響 |
|---|---|
| Other myelosuppressive chemotherapy | 好中球減少の相加 — ナディアをずらしCBC監視 |
| Ketoconazole/itraconazole (CYP3A inhibitors) | ビンカ系のクリアランス低下 — 毒性増強 |
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※ 本ページの用量・相互作用情報は獣医学的参考資料であり、処方の代替ではありません。投与前に必ず原典(Plumb's Veterinary Drug Handbook 等)および添付文書で再確認し、獣医師の判断のもとで使用してください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
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