💊 デクスラゾキサン(ジネカード)
Dexrazoxane (Zinecard) / デクスラゾキサン(ジネカード)
作用機序
EDTA類縁の鉄キレート薬かつトポイソメラーゼII阻害薬。細胞内鉄をキレートし、アントラサイクリン-鉄フリーラジカル形成を防ぐ — ドキソルビシン血管外漏出の第一選択の解毒薬であり、累積投与による心毒性に対する心保護薬。
EDTA-analogue iron chelator and topoisomerase II inhibitor. Chelates intracellular iron, preventing anthracycline-iron free-radical formation — the antidote of choice for doxorubicin extravasation and a cardioprotectant against cumulative doxorubicin cardiotoxicity.
動物種別 投与量
| 動物種 | 安全性 | 用量 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 犬 Dog |
✓ 可 | ドキソルビシン血管外漏出: 漏出したドキソルビシン量の10倍量を6時間以内に静注(漏出肢と別の肢から)、24時間後・48時間後にも反復(計3回。Venable 2012)。心保護: 累積高用量患者でドキソルビシン直前にデクスラゾキサン:ドキソルビシン=10:1で静注。 | ドキソルビシン漏出は数週間かけて進行性の組織壊死を起こす — 早期のデクスラゾキサン投与で外科的デブリードマンの必要性が大幅に減少。DMSOの同時局所塗布はデクスラゾキサンの効果を減弱するため行わない。患部は冷罨法。 |
| 猫 Cat |
✓ 可 | 犬と同プロトコル(漏出量の10倍を静注、24/48時間後に反復)— 猫での報告は限られる。 | 猫のドキソルビシン用量は低い(1 mg/kg)ため相応にスケーリング。 |
主な副作用
- ⚠️ 骨髄抑制(化学療法と相加的 — CBC監視)、嘔吐、注射部位痛。
禁忌・注意
🚫 重度の既存骨髄抑制。アントラサイクリン以外の起壊死性抗癌薬(ビンクリスチン等 — 対処法が異なる)の漏出には非適応。
薬物相互作用
| 併用薬 | 影響 |
|---|---|
| doxorubicin | 意図された組み合わせ: 血管外漏出の解毒薬・心保護薬。骨髄抑制がやや相加的になりうる |
| DMSO (topical) | DMSO局所塗布の併用は漏出に対するデクスラゾキサンの効果を減弱 — 併用しない |
この薬が使われる疾患
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※ 本ページの用量・相互作用情報は獣医学的参考資料であり、処方の代替ではありません。投与前に必ず原典(Plumb's Veterinary Drug Handbook 等)および添付文書で再確認し、獣医師の判断のもとで使用してください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
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