ショープ線維腫ウイルス
概要
ポックスウイルスによる感染症で、皮膚に良性の線維腫を形成し、主に四肢に好発します。
主な症状
※ 症状をクリックすると、その症状を示すうさぎの他の疾患を確認できます
原因
ウサギにおけるショープ線維腫ウイルスの原因: ポックスウイルスによる感染症で、皮膚に良性の線維腫を形成し、主に四肢に好発します。
病態生理
ショープ線維腫ウイルスはポックスウイルス(Shope線維腫ウイルス)の感染による。ウイルスは表皮細胞と線維芽細胞で複製し、局所の細胞増殖を促して皮膚に良性の線維腫を形成する。病変は主に四肢・顔面に発生し、免疫正常個体では自然退縮することが多い。媒介節足動物(蚊・ノミ)により伝播する。
治療
ショープ線維腫ウイルスは主に野生のワタオウサギ(Sylvilagus属)の四肢と足に良性の皮下線維腫を形成 — 家庭のウサギ(Oryctolagus cuniculus)では通常は自己限定性で2-4週間以内に自然退縮。月1回のモニタリングによる経過観察が主要アプローチ。外科的切除の適応: 腫瘍が運動を妨げる、潰瘍化/二次感染を伴う、予想される期間内に退縮しない場合のみ。切除が必要な場合: 全身麻酔(イソフルラン)下でクリーンマージンの単純切除 — 境界明瞭な良性腫瘍。潰瘍化した線維腫の二次感染: 希釈クロルヘキシジン0.05%で局所洗浄+全身抗菌薬(エンロフロキサシン10-20 mg/kg PO q12hまたはTMS 30 mg/kg PO q12h)。疼痛/炎症時はメロキシカム0.3-0.5 mg/kg PO q24h。抗ウイルス治療は利用不能かつ不要。診断確認と粘液腫症除外のため病理組織検査推奨(SFVは関連ポックスウイルス — 一部の国ではSFVが粘液腫症ワクチンとして歴史的に使用)。節足動物ベクター(蚊)で伝播 — 昆虫対策で伝播軽減。重要: SFVは粘液腫症に対する部分的交差免疫を付与。参考文献: Harcourt-Brown (2002), Percy & Barthold (2007).
予防
ショープ線維腫ウイルスの予防にはワクチン接種(利用可能な場合)、新規・病気動物の隔離、厳格なバイオセキュリティ対策、適切な消毒プロトコル、既知のキャリアや汚染環境との接触回避が含まれる。
予後
ショープ線維腫ウイルスの予後: ウイルスの種類と宿主の免疫状態による。ワクチン予防可能な疾患は予防が最善。支持療法で多くが回復可能。
関連する薬品
※ 薬品名をクリックすると詳細な投与量・副作用情報を確認できます
感染症の他の疾患(うさぎ)
VetDictでうさぎの鑑別診断を行う
症状チェッカーを使う関連する疾患
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。