ショープ線維腫ウイルス
概要
ポックスウイルスによる感染症で、皮膚に良性の線維腫を形成し、主に四肢に好発します。
主な症状
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臨床徴候
ウサギにおけるショープ線維腫ウイルスの臨床徴候は感染部位と病原体特性により多様だが、共通所見として発熱・元気消失・食欲不振・体重減少が認められる。局所感染では発赤・腫脹・疼痛・排膿を、全身感染では脱水・敗血症・多臓器不全に進展しうる。幼若・高齢・免疫抑制状態は重症化リスクが高く、早期介入が予後改善に直結する。
原因
ウサギにおけるショープ線維腫ウイルスの原因: ポックスウイルスによる感染症で、皮膚に良性の線維腫を形成し、主に四肢に好発します。
病態生理
ショープ線維腫ウイルスはポックスウイルス(Shope線維腫ウイルス)の感染による。ウイルスは表皮細胞と線維芽細胞で複製し、局所の細胞増殖を促して皮膚に良性の線維腫を形成する。病変は主に四肢・顔面に発生し、免疫正常個体では自然退縮することが多い。媒介節足動物(蚊・ノミ)により伝播する。
診断
皮下の孤立性〜多発性結節状腫瘤(通常四肢に好発)からShope線維腫ウイルスを疑う。組織生検でレポリポックスウイルスの特徴的な細胞質内封入体を含む線維芽細胞増殖を確認。PCRでShope Fibroma Virusを検出。電子顕微鏡でポックスウイルス粒子を確認。CBC/生化学は通常正常。蚊媒介感染であり季節性・屋外飼育歴を聴取。家兎では通常自然退縮するが免疫抑制個体で全身化しうる。鑑別に粘液腫症・膿瘍・基底細胞腫を考慮する。
治療
ショープ線維腫ウイルスは主に野生のワタオウサギ(Sylvilagus属)の四肢と足に良性の皮下線維腫を形成 — 家庭のウサギ(Oryctolagus cuniculus)では通常は自己限定性で2-4週間以内に自然退縮。月1回のモニタリングによる経過観察が主要アプローチ。外科的切除の適応: 腫瘍が運動を妨げる、潰瘍化/二次感染を伴う、予想される期間内に退縮しない場合のみ。切除が必要な場合: 全身麻酔(イソフルラン)下でクリーンマージンの単純切除 — 境界明瞭な良性腫瘍。潰瘍化した線維腫の二次感染: 希釈クロルヘキシジン0.05%で局所洗浄+全身抗菌薬(エンロフロキサシン10-20 mg/kg PO q12hまたはTMS 30 mg/kg PO q12h)。疼痛/炎症時はメロキシカム0.3-0.5 mg/kg PO q24h。抗ウイルス治療は利用不能かつ不要。診断確認と粘液腫症除外のため病理組織検査推奨(SFVは関連ポックスウイルス — 一部の国ではSFVが粘液腫症ワクチンとして歴史的に使用)。節足動物ベクター(蚊)で伝播 — 昆虫対策で伝播軽減。重要: SFVは粘液腫症に対する部分的交差免疫を付与。参考文献: Harcourt-Brown (2002), Percy & Barthold (2007).
予防
ショープ線維腫ウイルスの予防にはワクチン接種(利用可能な場合)、新規・病気動物の隔離、厳格なバイオセキュリティ対策、適切な消毒プロトコル、既知のキャリアや汚染環境との接触回避が含まれる。
予後
ショープ線維腫ウイルスの予後: ウイルスの種類と宿主の免疫状態による。ワクチン予防可能な疾患は予防が最善。支持療法で多くが回復可能。
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