気管狭窄症
概要
瘢痕・肉芽腫・先天異常による気管内腔の狭窄。
主な症状
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臨床徴候
インコにおける気管狭窄症の臨床徴候は気道閉塞・換気障害の部位により異なる。上気道: いびき・吸気性ストライダー・運動不耐性・吸気性チアノーゼ。気管: 短く乾性の発作的咳(gander-honk)・ストライダー(気管虚脱)。下気道: 慢性咳・呼気性呼吸困難・喘鳴・換気不全(喘息・COPD様病態)。突発的悪化はストレス・運動・気温変化で誘発される。
原因
インコにおける気管狭窄症の原因: 瘢痕・肉芽腫・先天異常による気管内腔の狭窄。
病態生理
気管狭窄症はインコにおける先天性・遺伝性疾患である。胚発生中の発達異常または遺伝子変異に起因する。構造的奇形により正常な臓器の発達と機能が障害される。遺伝子変異は酵素活性、構造タンパク質、調節経路に影響しうる。出生時に存在するか、動物の成長に伴い発現する場合がある。選択的交配により特定の品種・系統で遺伝性疾患の有病率が高まることがある。
診断
聴診で吸気性ストライダー(高調性呼吸音)を確認。頸部X線で気管の狭窄部位・程度を描出。CT検査で狭窄の詳細な範囲と周囲組織の関与を評価。気管内視鏡で粘膜の状態・管腔径を直視下に確認。CBC で感染兆候を確認。甲状腺腫大による外圧迫の有無をX線・超音波で評価。インコ類ではセキセイインコの気管狭窄は甲状腺腫(ヨウ素欠乏)による外圧迫が最も多い原因であり、ヨウ素補充への反応性が治療的診断となる。先天性気管狭窄・外傷後瘢痕・腫瘍性狭窄も鑑別する。
治療
原因を特定: 肉芽腫(アスペルギルス、抗酸菌)、瘢痕組織(挿管後、先行感染後)、先天性、腫瘍性。内視鏡検査が診断的かつ治療的になりうる。肉芽腫性狭窄: 拡大下でラジオサージェリーまたは生検鉗子による内視鏡的減量。アスペルギルス肉芽腫: イトラコナゾール5-10 mg/kg PO q12h 8-12週間 + 内視鏡経由の局所アムホテリシンB(1 mg/mL溶液)。ネブライゼーション: F10 1:250またはクロトリマゾール1% 15-30分 q12h。炎症性狭窄: デキサメタゾン2 mg/kg IM単回投与で急性浮腫を軽減、その後メロキシカム0.5 mg/kg PO q12-24h。呼吸困難鳥には酸素補給が不可欠(フローバイまたは保育器)。ストレスを避ける — セキセイインコの気管は狭い(直径2-3mm); わずかな腫脹で致死的閉塞を起こす。先天性狭窄: 気管サイズにより外科的選択肢は限定的。挿管後狭窄: 適切なサイズの非カフ気管チューブ使用で予防。参考文献: Verstappen & Dorrestein 2005, Orosz 2002。
予防
気管狭窄症の予防: 定期健診。適切な栄養。ストレス軽減。早期受診。
予後
気管狭窄症の予後: 早期治療で多くは良好。定期モニタリングで管理可能。
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