甲状腺腫
Goiter (Thyroid Hyperplasia) / 甲状腺腫
概要
ヨウ素欠乏による甲状腺の肥大で、気管や食道を圧迫する。種子のみの食餌で多発。
主な症状
そ嚢停滞
頸部腫脹
吐出
呼吸困難
声の変化
原因
ヨウ素欠乏(シード食のみ→ヨウ素不足)。セキセイインコに最も好発。ペレット食では稀。
病態生理
ヨウ素欠乏→甲状腺の代償性過形成→甲状腺腫大→気管/食道/そのうの圧迫→呼吸困難・吐出・嚥下困難。セキセイインコでシード食の場合に好発。
治療
ヨウ素補充が大部分の症例で根治的。ルゴール液: 2%溶液1滴を飲水250 mLに添加し2-4週間、その後維持量(500 mLに1滴)に減量。急性呼吸困難(気管圧迫): 生理食塩水ネブライゼーション、酸素補充、ヨウ化ナトリウム0.1 mg/kg IV/IMで速効性ヨウ素補給。食餌をシード食からペレット食(Harrison's, Roudybush等)に転換することが長期的解決に不可欠—シードはヨウ素が本質的に不足。2-4週かけて段階的に転換し食事摂取量と体重をモニタリング。内科的管理にもかかわらず持続する重度呼吸困難では、まれに外科的減量が必要。甲状腺機能低下症が確認された場合のみレボチロキシン0.02 mg/kg PO q12h。4-6週後にレントゲンで甲状腺腫退縮を評価。
予防
バランスの取れた食事(ペレット主体+野菜)。ヨウ素サプリメント(飲水へのルゴール液添加)。
予後
疾患の重症度、治療開始の早さ、治療反応により異なる。早期の適切な治療介入で一般に予後改善。
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※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
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