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インコ (Parakeet) 寄生虫 重度

気嚢ダニ症

Air Sac Mites / 気嚢ダニ症

概要

気管吸啜ダニの呼吸器寄生で、呼吸困難を引き起こす。

主な症状

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原因

インコのダニ症(疥癬・毛包虫症等)は皮膚に寄生するダニ(Sarcoptes・Notoedres・Demodex・Otodectes・Cheyletiella・Psoroptes・Trixacarus 等)による。多くは直接接触で伝播する。

病態生理

疥癬類は表皮内に穿孔してアレルギー性の激しい掻痒・痂皮・脱毛を、毛包虫は毛包内で増殖して膿皮症を伴う脱毛を、耳ダニは外耳道で耳垢増生・外耳炎を起こす。掻破による二次感染を伴いやすい。

治療

セキセイインコの気嚢ダニ症(気管吸啜ダニ/Sternostoma tracheacolum) — 気管・鳴管・気管支・気嚢に寄生する絶対呼吸器寄生虫。セキセイインコとコキンチョウが最も多く罹患。【診断】: 透照法(腹側頸部の羽毛を湿らせペンライトを当てると気管内に暗い移動する点=ダニが見える)。聴診でクリック音/喘鳴。剖検では気管/気嚢表面に黒点が可視。【第一選択治療】: イベルメクチン0.2 mg/kg SC(胸筋)またはPO、q10-14日で3-4回反復し全ライフサイクルをカバー(卵→幼虫→若虫→成虫 約21日間)。代替投与法: イベルメクチン0.02 mg/mLを飲水に3日間連続、3週間休薬、2-3サイクル反復。モキシデクチン0.2 mg/kg PO/局所(頸背部皮膚)q10-14日×2-3回 — イベルメクチンより持続時間が長い。セラメクチン(レボリューション)6-12 mg/kg 頸背部に局所塗布 — 残効性が長いため単回で十分な場合あり、症状持続なら30日後に再投与。【注意】: 衰弱鳥でのイベルメクチン毒性 — 正確な用量を確保(小型インコには1%製剤を0.1 mg/mLに希釈)。重度衰弱鳥にはイベルメクチンを使用しないこと — 大量のダニ死滅が気道内残骸による急性呼吸閉塞を誘発しうる。【支持療法】: 重度呼吸困難に酸素補給。治療後の気道残骸除去にF10消毒薬または生食でネブライゼーション。保温28-30°C。【群管理】: 臨床症状に関係なく接触鳥全羽を治療 — 無症候性キャリアが多い。環境清掃(ダニは宿主外で短期間生存)。直接接触と親子間給餌が主要感染経路。【モニタリング】: 各治療来院時に呼吸音と透照法で再評価。慢性重度感染は気管/鳴管に永久的損傷を残しうる。参考: Spicer GS (1987) J Med Entomol; Schrader L et al. (2018) Vet Parasitol.

予防

インコにおける気嚢ダニの予防は定期的駆虫・媒介動物制御・環境衛生の3本柱。消化管寄生虫: 子犬子猫は2-4週齢から繰返し駆虫、成獣は便検査結果に基づく定期投与。心血管寄生虫(フィラリア): 流行地での年間予防投与(イベルメクチン・ミルベマイシン等)。外部寄生虫: 月1回の外部寄生虫予防薬投与、環境清掃。散歩後のダニチェック、媒介動物(ダニ・蚊・ノミ)の生息環境改善も重要。

予後

適切な駆虫薬治療で予後良好。環境管理なしでは再感染の可能性あり。

関連する薬品

💊 イベルメクチン 💊 セラメクチン(レボリューション) 💊 モキシデクチン 💊 セラメクチン(レボリューション)

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