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インコ (Parakeet) その他 中等度

脱水症

Dehydration / 脱水症

概要

水分摂取不足や過剰な水分喪失により無気力と皮膚テンティングを引き起こす。

主な症状

食欲低下 乾燥皮膚 無気力 眼球陥没 体重減少

原因

インコにおける脱水の原因: 必須栄養素の欠乏・過剰・吸収不良を含む食事バランスの異常。不適切な食事組成、単調な給餌、種に不適切な食物、吸収障害が主要因。

病態生理

脱水はインコにおける栄養障害である。特定の栄養素の不十分な摂取、吸収不良、または過剰摂取により生じる。欠乏状態では、影響を受けた栄養素を補因子または基質として必要とする生化学的経路が障害され、細胞機能障害を引き起こす。過剰状態では組織への蓄積や栄養素間相互作用の障害により毒性が生じる。種特異的な食事要求により、適切な栄養管理が予防に不可欠である。

治療

脱水重症度を皮膚テンティング(背側眼瞼または趾間膜)、粘膜湿度、眼球位置(陥没眼=>7%脱水)で評価。軽度(<5%): クロップチューブで経口補液 — 加温(37-38℃)電解質液(ペディアライト1:1希釈、またはLRS経口投与)を5-10 mL/kgボーラスでq2-4h。中等度(5-8%): 皮下輸液 — 加温LRSまたは0.9% NaClを鼠径部または肩甲骨間に皮下注射;1注射部位あたり10-20 mL/kg(セキセイインコでは1部位最大10 mL/kg);1回治療あたり2-3部位;脱水改善までq6-12hで反復。重度(>8%): 骨内カテーテル — 25Gスパイナル針を短時間イソフルラン麻酔下で遠位尺骨に留置;IO輸液10 mL/kgを5-10分かけてボーラス、次いで維持量50-100 mL/kg/日。低血糖時(血糖<200 mg/dL)は輸液に2.5-5%ブドウ糖を添加。基礎原因の対処: 感染症(C&Sに基づく抗菌薬)、消化管寄生虫(フェンベンダゾール20-50 mg/kg PO q24h × 3-5日)、飲水剥奪(新鮮水のアクセス確保 — セキセイインコは体重の5-10%/日飲水)、多尿性疾患(腎疾患、糖尿病)。環境湿度40-60%(乾燥環境は不感蒸泄を増加)。補水後早期に給餌再開: 液状フォーミュラでクロップチューブ、次いで軟化ペレット。体重を毎日モニタリング — 30-40gのセキセイインコで1g変化は有意(2.5-3.3%)。

予防

脱水の予防には全ての栄養要求を満たす種に適した食事設計、単一食品のみの食事の回避、獣医師との定期的な食事内容の見直し、必要時の適切なサプリメンテーション、種固有の栄養ニーズに関する知識が必要である。

予後

脱水症の予後: 早期治療で多くは良好。定期モニタリングで管理可能。

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※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
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