総排泄腔結石
概要
総排泄腔内の石灰化凝集物で、閉塞と排便時疼痛を引き起こす。
主な症状
原因
インコにおける総排泄腔結石の原因: 総排泄腔内の石灰化凝集物で、閉塞と排便時疼痛を引き起こす。
病態生理
総排泄腔結石はインコにおける消化器疾患である。粘膜の完全性、運動性、分泌機能、またはマイクロバイオームバランスの障害を伴う。炎症により上皮バリアが損傷し、吸収不良、体液喪失、細菌トランスロケーションの可能性がある。運動障害(低運動性/うっ滞または亢進)により通過時間と消化効率が変化する。後腸発酵動物では盲腸/結腸フローラの破壊が致死的ディスバイオーシスと腸管毒素症を引き起こしうる。
治療
全身麻酔下(イソフルラン/セボフルラン)での用手摘出: 水溶性潤滑剤(KYジェリー)を十分に塗布し、穏やかな指圧で総排泄腔から結石を排出。大型または癒着した結石は外科的総排泄腔切開が必要。術前: メロキシカム 0.5-1 mg/kg PO/IM(疼痛管理)、温水で総排泄腔周囲を浸し癒着物を軟化。完全閉塞(排泄物/尿酸塩の通過なし)の場合: 緊急対応 — 乳酸リンゲル液 50-100 mL/kg/日 IV/IO輸液蘇生、腎後性閉塞による高カリウム血症時はカリウム補正。摘出後: 希釈クロルヘキシジン(0.05%)で総排泄腔洗浄、粘膜保護剤局所塗布、粘膜損傷時は全身性抗菌薬(エンロフロキサシン 15 mg/kg PO q12h 5-7日間)。再発予防: 十分な水分摂取確保(霧吹き、新鮮な水、湿った食物)、食事中カルシウム:リン比の是正(2:1が理想)、過剰カルシウム補充を避ける(カルシウムが総排泄腔で沈殿)。セキセイインコ特記: 総排泄腔結石は尿酸塩含有が多い(痛風との関連) — 内臓痛風を除外するため尿酸値を確認。痛風確認時: アロプリノール 10-30 mg/kg PO q12h 長期投与、食事タンパク制限。鑑別: 総排泄腔乳頭腫(PsHV)、凝固卵物質、糞便付着を伴う総排泄腔脱。参考: Bowles et al. (2006), Lennox & Harrison (2006)。
予防
総排泄腔結石の予防: 定期健診。適切な栄養。ストレス軽減。早期受診。
予後
総排泄腔結石の予後: 早期治療で多くは良好。定期モニタリングで管理可能。
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