生殖器脱出
概要
産卵合併症時の卵管・総排泄腔組織の排泄孔からの脱出。
主な症状
原因
インコにおける生殖器脱出の原因: 産卵合併症時の卵管・総排泄腔組織の排泄孔からの脱出。
病態生理
生殖器脱出はインコにおける外傷性・機械的疾患である。罹患組織の構造的耐性を超える外部機械的力により組織損傷が生じる。損傷は出血、浮腫、疼痛を伴う急性炎症カスケードを惹起する。重症度に応じて、血管供給の途絶による虚血、環境微生物による汚染、進行性の組織壊死が生じうる。治癒過程は止血、炎症、増殖、リモデリングの各段階を経る。
治療
緊急: 脱出組織を直ちに滅菌生理食塩水に浸したガーゼで湿潤保持—乾燥は不可逆的壊死を引き起こす。加温滅菌生理食塩水で脱出組織を穏やかに洗浄。50%デキストロースまたは砂糖を塗布し組織浮腫を軽減(高浸透圧効果で腫脹組織から水分を引き出す)。水溶性潤滑剤を用いイソフルラン麻酔下で穏やかに用手的還納。排泄口に一時的な巾着縫合(2-0吸収糸、排泄物用の開口部を残す)で再脱出防止—5-7日後に除去。メロキシカム0.5-1 mg/kg PO q12-24hで疼痛・炎症管理。エンロフロキサシン15 mg/kg PO q12hで二次感染予防。組織が壊死・生存不能な場合: 外科的切除(イソフルラン麻酔下で総排泄腔固定術または卵管子宮摘出術)。デスロレリン4.7 mg SC implantで将来の排卵を抑制し再発予防。光周期調整: 明期10-12時間/暗期12-14時間で繁殖刺激を低減。誘因となる卵詰まりの評価—レントゲンで残存卵を確認。巣材と鏡を撤去し繁殖行動を抑制。ホルモン管理なしでの再発率>50%。
予防
生殖器脱出の予防には安全で種に適した飼育環境の整備、鋭利物・危険物の除去、適切な取り扱い技術、他の動物との接触時の監視、温度管理、落下防止策が含まれる。
予後
生殖器脱出の予後: 早期治療で多くは良好。定期モニタリングで管理可能。
関連する薬品
※ 薬品辞書で詳細な投与量・副作用情報を確認できます
生殖器の他の疾患(インコ)
VetDictでインコの鑑別診断を行う
症状チェッカーを使う関連する疾患
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。