総排泄腔乳頭腫症(インコ)
概要
総排泄腔内の乳頭腫性増殖でしぶり、出血、脱出の可能性がある。
主な症状
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原因
鳥痘ウイルス(アビポックスウイルス)の感染による。吸血昆虫(蚊)や皮膚の傷、汚染物を介して伝播する。
病態生理
ポックスウイルスは上皮で複製し、皮膚型では無羽部の増殖性結節(乾性痘)、ジフテリー型では口腔・気道粘膜の偽膜(湿性痘)を形成して摂食・呼吸を妨げる。
治療
総排泄腔乳頭腫症はしぶり、血便、肛門部のイボ状腫瘤として現れる。麻酔下の総排泄腔検査で範囲を評価。外科的除去: 拡大下での電気焼灼またはラジオサージェリー — 総排泄腔括約筋機能を温存するよう注意。小病変には硝酸銀焼灼。総排泄腔脱を伴う場合: まず脱出に対処(陰茎/総排泄腔脱の項参照)。生検が不可欠 — 総排泄腔扁平上皮癌(SCC)との鑑別(悪性転化の可能性)。メロキシカム0.5 mg/kg PO q12-24hで疼痛/炎症管理。エンロフロキサシン15 mg/kg PO q12h術後予防的投与。再発をモニタリング — 再発率は高い(>50%)。セレコキシブ10-20 mg/kg PO q12-24hが乳頭腫再成長抑制に実験的に使用。大型オウム類ではPsittacidヘルペスウイルス(PsHV-1)と関連 — セキセイインコにも影響しうる。繁殖コロニーから罹患鳥を隔離。肛門周囲を清潔に保つ — 汚れた肛門は二次感染の素因。参考文献: Phalen 2006, Styles et al. 2004。
予防
インコにおけるオウム目痘瘡ウイルスの予防は適切なワクチネーションプログラムの実施が中核である(利用可能な場合)。衛生的飼育環境の維持、新規導入動物の検疫期間設定(最低14日、感染症によっては60日以上)、過密飼育の回避、適切な栄養管理による免疫力維持、ストレス軽減が重要。感染動物との接触回避、汚染器具・環境の消毒(次亜塩素酸・アルコール系・第四級アンモニウム製剤を病原体に応じて選択)を徹底する。定期的健康診断による早期発見と治療が蔓延防止に寄与する。
予後
疾患の重症度、治療開始の早さ、治療反応により異なる。早期の適切な治療介入で一般に予後改善。
関連する薬品
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