卵管閉塞
概要
乾固した卵材料や線維素性残骸による卵管の閉塞。
主な症状
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臨床徴候
インコにおける卵管閉塞の臨床徴候は病態と進行段階により多様である。一般的非特異的所見(食欲不振・元気消失・体重減少)に加え、罹患臓器・系統に特異的な症状が顕在化する。病歴聴取と詳細な身体検査により症状パターンを把握し、補助検査で確定診断に至る。早期発見と適切な介入が予後改善の鍵となる。
原因
インコにおける卵管閉塞の原因: 乾固した卵材料や線維素性残骸による卵管の閉塞。
病態生理
卵管閉塞はインコにおける消化器疾患である。粘膜の完全性、運動性、分泌機能、またはマイクロバイオームバランスの障害を伴う。炎症により上皮バリアが損傷し、吸収不良、体液喪失、細菌トランスロケーションの可能性がある。運動障害(低運動性/うっ滞または亢進)により通過時間と消化効率が変化する。後腸発酵動物では盲腸/結腸フローラの破壊が致死的ディスバイオーシスと腸管毒素症を引き起こしうる。
診断
腹部触診で膨満・卵管内の硬い塊を確認。X線で卵管内の石灰化塊・異常形態の卵を検出。超音波で卵管壁肥厚・内容物の性状を評価。CBC で白血球増加を確認。生化学でCa・総蛋白・尿酸を測定し全身状態を評価。産卵歴(慢性産卵・卵塞歴)を聴取。インコ類では卵管嵌頓は卵管内に卵殻残渣・壊死組織・膿性内容物が蓄積する疾患であり、慢性産卵雌のセキセイインコで好発する。保存的治療(ホルモン療法・輸液・Ca補充)に反応しない場合は外科的卵管摘出が適応となる。
治療
内科的管理を先行: 低カルシウム血症があれば10%グルコン酸カルシウム50-100 mg/kg IV/IOを緩徐投与(子宮収縮を増強)。オキシトシン3-5 IU/kg IM(単回投与、20-30分待って反応確認—効果なければ反復しない)。プロスタグランジンE2ゲルを排泄口に局所塗布で通過を促進。加温SC/IO輸液、補助加温28-30℃、加湿。内科的管理が4-6時間以内に失敗した場合: イソフルラン麻酔下での卵管子宮摘出術が根治的治療。衰弱したセキセイインコでは外科的リスクが高い—可能なら手術前12-24時間安定化。抗菌薬: 二次的卵管炎にエンロフロキサシン15 mg/kg PO q12h。メロキシカム0.5-1 mg/kg PO q12-24hで疼痛管理。術後: デスロレリン4.7 mg SCインプラントで再発予防。光周期10-12h明期/12-14h暗期。営巣刺激を除去。慢性産卵による進行性卵管壁肥厚が二次的原因であることが多い。卵詰まりとの鑑別(レントゲンで石灰化卵 vs 軟部組織陰影の閉塞)。
予防
卵管閉塞の予防: 定期健診。適切な栄養。ストレス軽減。早期受診。
予後
卵管閉塞の予後: 早期治療で多くは良好。定期モニタリングで管理可能。
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