レプトスピラ症
概要
レプトスピラ属による細菌感染で肝腎症候群を引き起こします。人獣共通感染症のリスクがあります。
主な症状
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臨床徴候
フェレットにおけるレプトスピラ症の臨床徴候は感染部位と病原体特性により多様だが、共通所見として発熱・元気消失・食欲不振・体重減少が認められる。局所感染では発赤・腫脹・疼痛・排膿を、全身感染では脱水・敗血症・多臓器不全に進展しうる。幼若・高齢・免疫抑制状態は重症化リスクが高く、早期介入が予後改善に直結する。
原因
フェレットにおけるレプトスピラ症の原因: レプトスピラ属による細菌感染で肝腎症候群を引き起こします。人獣共通感染症のリスクがあります。
病態生理
レプトスピラは血流に侵入して菌血症を起こし、腎尿細管と肝に定着して急性腎障害・肝障害(黄疸)・血管炎・出血を招く。回復後も腎に保菌して排菌する。
診断
MAT(顕微鏡凝集試験)でLeptospira各血清型に対する抗体価を測定(≥1:800で有意、ペア血清4倍以上上昇で確定)。血液・尿のPCR検査でLeptospira DNAを検出。暗視野顕微鏡で尿中スピロヘータを検索(感度は低い)。CBC・血液生化学で腎機能障害(BUN>43 mg/dL・Cre上昇)・肝酵素上昇・血小板減少を評価。尿検査で蛋白尿・円柱・顆粒を確認。フェレットでの報告は少ないが齧歯類との接触歴がリスク因子
治療
2段階の抗菌薬療法。第1段階(レプトスピラ血症期、1-14日目): ペニシリンG 22,000-44,000 IU/kg IV/IM q12h、またはアンピシリン 22mg/kg IV q8h(急性期菌血症の排除)。第2段階(キャリア排除、2-4週間): ドキシサイクリン 5-10mg/kg PO q12h(腎キャリア状態の排除、環境排菌の予防)。支持療法: 積極的輸液(乳酸リンゲル液 60-90mL/kg/day IV)で腎灌流維持と脱水補正。制吐: マロピタント 1mg/kg SC q24h。肝保護: SAMe 20-40mg/kg PO q24h、ウルソジオール 10-15mg/kg PO q24h(肝障害時)。腎モニタリング: BUN、クレアチニン、電解質 q12-24h(急性期)。乏尿/無尿性腎不全: マンニトール 0.5-1g/kg IV 20分かけて投与、反応なければフロセミド 2-4mg/kg IV。人獣共通感染症: 厳格なPPE(手袋、フェイスシールド)、尿はバイオハザードとして取り扱い、スタッフと飼い主に感染リスクを告知。ケージと周囲環境の消毒。
予防
汚染の可能性がある水源(溜まり水、池)との接触回避。飼育エリアのげっ歯類対策。ワクチン接種(利用可能な場合 — フェレットでのデータは限定的)。新規フェレットの2-4週間検疫。流行地域での屋外暴露最小化。スタッフへの人獣共通感染症リスク教育。
予後
レプトスピラ症の予後: 早期発見と適切な治療で多くの疾患は予後良好。慢性疾患は定期的モニタリングと治療調整で長期管理可能。
関連する薬品
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