フェレット全身性コロナウイルス感染症
概要
猫FIPに類似した全身性肉芽腫性炎症を引き起こすコロナウイルス感染症です。
主な症状
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原因
フェレットコロナウイルスの変異株(FECV→FRSCVへの変異)。猫のFIPとの病態類似が注目。若齢フェレットに多い。
病態生理
フェレット全身性コロナウイルス(FRSCV)感染→マクロファージ内で増殖→肉芽腫性炎症が多臓器(腸間膜リンパ節・脾臓・肝臓・腎臓・肺)に波及。猫のFIP(ドライタイプ)に非常に類似した病態。致死率高い。
治療
【フェレットにおけるフェレット全身性コロナウイルス感染症】 フェレット全身性コロナウイルス感染症は培養感受性試験を診療指針とし、empiricalにはエンロフロキサシン 5-15 mg/kg PO/IM q12-24h またはアモキシシリン・クラブラン酸 12.5-25 mg/kg PO q12h(小型哺乳類除く)を開始。 膿瘍形成例は外科的切開・排膿・洗浄(生食または0.05%クロルヘキシジン)が抗菌薬単独より治癒率高い。 発熱・全身症状時は炎症マーカー(SAA、CRP)と血液培養。 再発リスクの高い症例ではバイオフィルム形成菌(Pseudomonas, Staphylococcus pseudintermedius MRSP)を疑い、長期抗菌薬を6-8週継続。 支持療法(小型哺乳類): 等張輸液 80-100 mL/kg/日 SC/IV、保温(26-28℃)、シリンジ給餌(Critical Care/Recovery 50-90 mL/kg/日を3-4回分割)、メロキシカム 0.5-1.0 mg/kg PO q12-24h で疼痛・炎症管理。 【鑑別と経過観察】類似症候を呈する疾患の除外と、治療4-8週後の再評価が予後改善の鍵。重症度・併発症によってはフェレットの専門医紹介を考慮する。
予防
確実な予防法はない。ストレス軽減。免疫抑制の回避。猫FIPと同様に治療は困難。
予後
ウイルスの種類と宿主免疫により異なる。軽症感染は支持療法で自然治癒することが多い。重症全身性ウイルス感染は予後要注意〜不良。
関連する薬品
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