好酸球性腸炎
概要
好酸球の消化管浸潤による慢性下痢と削痩がみられ、若いフェレットに多いです。
主な症状
原因
フェレットにおける好酸球性腸炎の原因: 好酸球の消化管浸潤による慢性下痢と削痩がみられ、若いフェレットに多いです。
病態生理
好酸球性腸炎はフェレットにおける消化器疾患である。粘膜の完全性、運動性、分泌機能、またはマイクロバイオームバランスの障害を伴う。炎症により上皮バリアが損傷し、吸収不良、体液喪失、細菌トランスロケーションの可能性がある。運動障害(低運動性/うっ滞または亢進)により通過時間と消化効率が変化する。後腸発酵動物では盲腸/結腸フローラの破壊が致死的ディスバイオーシスと腸管毒素症を引き起こしうる。
治療
免疫抑制療法:プレドニゾロン1.25-2.5mg/kg PO q12h 2-4週間(好酸球性腸炎はリンパ形質細胞性IBDより高用量ステロイドを要する傾向)、その後2-3週毎に25%減量。末梢血CBCで4週後も好酸球増多持続ならアザチオプリン0.9mg/kg PO q48-72h追加。寄生虫除外(免疫抑制前に必須):糞便浮遊法+直接塗抹、フェンベンダゾール50mg/kg PO q24h 5日間(回虫・コクシジウム寄与をカバー)。駆虫後も好酸球浸潤持続なら免疫介在性病因を確認。食事管理:新奇蛋白食(鹿肉・鴨肉・ウサギ肉)またはハイドロライズドプロテイン食で8-12週間—食物アレルギーは若いフェレットの好酸球性腸炎の主要因。トライアル中はおやつ・テーブルフード・穀物キブル全て排除。高蛋白(>35%)・グレインフリー必須。消化管サポート:ステロイド治療中の胃保護にオメプラゾール4mg/kg PO q24h。消化管出血(黒色便)時スクラルファート25-100mg/kg PO q6-8h。嘔吐にメトクロプラミド0.2-0.5mg/kg PO/SC q6-8h。疼痛管理:腹部不快感(歯ぎしり・背弯姿勢)が明らかならメロキシカム0.2mg/kg PO/SC q24h 5-7日間。栄養リハビリ:食欲不振時Carnivore Careシリンジ給餌、脱水時SC輸液LRS 60-80mL/kg/日。慢性吸収不良ならビタミンB12(250μg/匹 IM 週1回 4週間)。モニタリング:CBC q2週(末梢好酸球数を反応マーカーとして追跡)、体重週1回、便スコアリング。反応不良時3-6ヶ月で腸生検再検—腸リンパ腫を除外(好酸球性腸炎はフェレットでリンパ腫に進行またはマスクしうる)。予後注記:食事反応性好酸球性腸炎の若いフェレット(<2歳)は適切な食事で長期予後良好。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • CPパウダー (プレバイオ+プロバイオ+サイリウム): 腸内細菌叢正常化・腸管バリア強化・腸腎連関 ※CPパウダー: 完全腸閉塞は禁忌
予防
好酸球性腸炎の予防: 適切な食事管理(急激な食事変更を避ける)。繊維質の適切な摂取。異物誤食の予防。定期的な糞便検査。
予後
好酸球性腸炎の予後: 急性消化器疾患は多くが治療に良好に反応。閉塞性疾患は早期外科介入で予後良好。慢性疾患は食事管理で長期管理可能。
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