腸管寄生虫症(回虫・鉤虫)
概要
栄養吸収を障害する腸管寄生虫症で、若齢フェレットに多くみられます。
主な症状
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臨床徴候
フェレットにおける腸管寄生虫症(回虫・鉤虫)の臨床徴候は寄生虫種・寄生部位・寄生数により異なる。消化管寄生では下痢・嘔吐・体重減少・腹部膨満、外部寄生では掻痒・脱毛・皮膚炎、心血管寄生では咳・運動不耐性・腹水、血液寄生では貧血・発熱・元気消失を呈する。幼若・栄養不良個体では重症化しやすく、慢性経過では発育不良が顕著となる。
原因
フェレットにおける腸管寄生虫症(回虫・鉤虫)の原因: 栄養吸収を障害する腸管寄生虫症で、若齢フェレットに多くみられます。
病態生理
腸管寄生虫症(回虫・鉤虫)はフェレットにおける寄生虫疾患である。寄生虫は経口摂取、経皮的侵入、またはベクター媒介伝播を通じて感染を確立する。抗原変異、免疫調節、細胞内隔離により宿主の免疫防御を回避しながら、宿主の栄養と資源を利用して増殖する。組織損傷は寄生虫の直接的な摂食、機械的破壊、有毒代謝副産物、宿主の炎症・免疫応答に起因する。重度の寄生虫感染は貧血、栄養失調、臓器機能障害、二次感染を引き起こしうる。
診断
糞便浮遊法(硫酸亜鉛遠心浮遊法)で虫卵を検出・形態学的に同定。直接塗抹法で虫卵・幼虫を検索。フェレットでは回虫(Toxocara属)・鉤虫(Ancylostoma属)の寄生が報告されるが犬猫に比べ頻度は低い。CBC(PCV正常値42-55%)で鉤虫による鉄欠乏性貧血・好酸球増多を評価。血液生化学で栄養状態(TP・ALB)を確認。体重減少・下痢・腹部膨満の臨床所見を評価。幼若フェレットでは重症寄生で成長不良を呈する。複数回検査で検出率を向上
治療
フェレットにおける腸管寄生虫症(回虫・鉤虫)の治療には、同定された寄生虫に応じた適切な駆虫薬が必要である。一部の駆虫薬は特定の種に有毒であるため、種に適した用量設定が重要である。全てのライフステージを排除するため複数回投与が必要な場合がある。環境消毒と接触動物の治療で再感染を防止する。貧血、脱水、栄養失調などの二次的合併症に対する支持療法を行う。
予防
腸管寄生虫症(回虫・鉤虫)の予防には定期的な予防駆虫、環境衛生と糞便除去、新規動物の隔離・検査、ベクター防除、中間宿主や汚染環境への曝露回避が含まれる。
予後
腸管寄生虫症(回虫・鉤虫)の予後: 急性消化器疾患は多くが治療に良好に反応。閉塞性疾患は早期外科介入で予後良好。慢性疾患は食事管理で長期管理可能。
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