増殖性大腸炎(デスルフォビブリオ)
概要
デスルフォビブリオ属に関連する慢性大腸炎で、肥厚した結腸粘膜と持続的な下痢を引き起こします。
主な症状
原因
フェレットにおける増殖性大腸炎(デスルフォビブリオ)の原因: デスルフォビブリオ属に関連する慢性大腸炎で、肥厚した結腸粘膜と持続的な下痢を引き起こします。
病態生理
増殖性大腸炎(デスルフォビブリオ)はフェレットにおける消化器疾患である。粘膜の完全性、運動性、分泌機能、またはマイクロバイオームバランスの障害を伴う。炎症により上皮バリアが損傷し、吸収不良、体液喪失、細菌トランスロケーションの可能性がある。運動障害(低運動性/うっ滞または亢進)により通過時間と消化効率が変化する。後腸発酵動物では盲腸/結腸フローラの破壊が致死的ディスバイオーシスと腸管毒素症を引き起こしうる。
治療
抗菌薬療法:クロラムフェニコール50mg/kg PO q12h 21-28日間(ゴールドスタンダード—Desulfovibrio種とLawsonia intracellularisに対する優れた細胞内浸透)。クロラムフェニコール利用不可時の代替:メトロニダゾール15-20mg/kg PO q12h+アモキシシリン-クラブラン酸12.5-25mg/kg PO q12h 21日間(より広い嫌気性菌カバーの2剤併用)。第三選択:エンロフロキサシン5-10mg/kg PO q12h 21日間。重大:全コース完遂すること—早期中断は慢性キャリア状態と再発の原因。支持療法:SC輸液LRS 60-100mL/kg/日(慢性下痢の若齢フェレットは脱水しやすく低血糖を起こす)。食欲不振時はCarnivore CareまたはA/D q4-6hシリンジ給餌(若齢フェレットは長期絶食に耐えられない)。スクラルファート25-100mg/kg PO q6-8hで大腸粘膜保護。直腸脱(一般的合併症):顆粒砂糖または50%ブドウ糖で浮腫軽減、鎮静下(イソフルランマスク)で愛護的整復、巾着縫合(4-0ナイロン)5-7日間—排便に十分な開口確保。慢性/再発性:結腸固定術の適応。疼痛/しぶり:メロキシカム0.2mg/kg PO/SC q24h 7-10日間。栄養管理:高蛋白(>40%)・グレインフリー・高消化性食。少量頻回給餌(q3-4h)。抗菌薬コース完了後にプロバイオティクス(FortiFlora)(マイクロバイオーム回復支援)。モニタリング:治療中は便性状と体重を毎日確認。治療完了4週後にDesulfovibrio/Lawsoniaの糞便PCRで除菌確認。2週・4週でCBC。全抗菌薬コース後も徴候持続なら6-8週で大腸生検再評価(リンパ腫除外)。接触動物:1匹が診断されたら接触した全フェレットに予防的治療(糞口感染伝播)。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • CPパウダー (プレバイオ+プロバイオ+サイリウム): 腸内細菌叢正常化・腸管バリア強化・腸腎連関 ※CPパウダー: 完全腸閉塞は禁忌
予防
増殖性大腸炎(デスルフォビブリオ)の予防: 定期的な健康診断。適切な栄養管理。ストレスの軽減。清潔な飼育環境の維持。異常の早期発見・早期受診。
予後
増殖性大腸炎(デスルフォビブリオ)の予後: 早期発見と適切な治療で多くの疾患は予後良好。慢性疾患は定期的モニタリングと治療調整で長期管理可能。
関連する薬品
※ 薬品辞書で詳細な投与量・副作用情報を確認できます
消化器の他の疾患(フェレット)
VetDictでフェレットの鑑別診断を行う
症状チェッカーを使う関連する疾患
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。