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犬 (Dog) 神経 中等度

ラゴット・ロマニョーロ若年性てんかん

Lagotto Romagnolo Juvenile Epilepsy / ラゴット・ロマニョーロ若年性てんかん

概要

5-9週齢で発症する犬種特異的な良性家族性若年性てんかんで、通常4ヶ月までに自然寛解します。

主な症状

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臨床徴候

犬におけるラゴット・ロマニョーロ若年性てんかんの臨床徴候は罹患部位(前脳・脳幹・小脳・脊髄・末梢神経)により局在化所見を示す。前脳: 発作・行動変化・盲目・周徊・運動失調。脳幹: 脳神経障害・運動失調・意識障害。小脳: 企図振戦・低測定運動失調・広基歩行。脊髄: 四肢麻痺/対麻痺・排尿障害・反射異常(病変高位で異なる)。末梢神経: 筋萎縮・反射低下・遠位部優位の弛緩性麻痺。

原因

犬の特発性てんかんは、構造的脳病変や代謝異常を伴わない反復性発作で、遺伝性・素因性が背景にある(ボーダー・コリー、ラブラドール・レトリーバー、ベルジアン・シェパード等)除外診断である。多くは生後6か月〜6歳で初発し、睡眠不足・ストレス・ホルモン変動などが発作の誘因となりうる。

病態生理

ラゴット・ロマニョーロ若年性てんかんはラゴット・ロマニョーロ犬種に特異的な常染色体劣性遺伝性てんかんで、LGI2遺伝子変異が原因。5-9週齢で発症し、全身性強直間代発作、振戦、運動失調のエピソードを呈する。発作は短時間で自然消退し、通常13-16週齢までに完全寛解する点が他のてんかんと決定的に異なる。遺伝子検査で確定診断が可能。予後は極めて良好で抗てんかん薬は通常不要。繁殖管理(キャリア検査)が予防の鍵。

診断

ラゴット・ロマニョーロ若年性てんかんの診断は5-9週齢で発症する焦点性発作(側方注視、振戦、運動失調)から臨床的に疑う。発作は自然消退が特徴(通常8-13週齢で消失)。遺伝子検査:LGI2遺伝子変異(常染色体劣性)が確定診断。MRI:通常は正常(構造的病変の除外が目的)。脳波(EEG)でてんかん性放電を検出可能だが臨床的には遺伝子検査が優先。CSF分析:正常。ラゴット・ロマニョーロに特異的。多くの症例は成長に伴い発作が消失するが、一部は成犬てんかんに移行。鑑別:先天性代謝異常(蓄積病)、水頭症、感染性脳炎。抗てんかん薬は重症例のみ短期使用。繁殖前の遺伝子スクリーニングが推奨。

治療

ラゴット・ロマニョーロ特異的な若年性てんかん。LGI2遺伝子変異(常染色体劣性)。臨床経過(自己限定性): 発症: 5-9週齢(最も早い報告: 5週齢)。 症状: 焦点性発作(振戦、運動失調、硬直)→ 全般化する場合あり。 自然寛解: 多くは8-13週齢で発作頻度低下、4ヶ月齢までに完全寛解。 — 抗てんかん薬なしでも寛解する点が特徴的。治療(重度発作時のみ): レベチラセタム20 mg/kg PO q8h(短期間 — 発作重積/群発時)。 ジアゼパム0.5-1 mg/kg IR(急性発作時のレスキュー)。 長期的な抗てんかん薬は通常不要(自然寛解するため)。遺伝子検査: LGI2 c.1552A>T変異のスクリーニング(ヘテロ = キャリア)。 繁殖プログラムからのホモ接合体除外。キャリア×キャリア交配回避。鑑別: 他の若年性てんかん(非自己限定性)、低血糖、門脈体循環シャント、 脳炎(CDV等)、水頭症。予後: 優秀。自然寛解後は神経学的に正常。成犬期の再発は極めて稀。

予防

犬におけるラゴット・ロマニョーロ若年性てんかんの予防は原因病態によって異なる。感染性脳炎: 適切なワクチネーション(特に狂犬病・ジステンパー・FIP予防)と媒介動物制御。特発性てんかん: 遺伝性素因品種の繁殖管理。認知機能不全症候群: 知的刺激の提供、適度な運動、抗酸化サプリメント、SAMe等の補完療法。外傷性脳脊髄損傷: 交通事故・落下事故予防、適切な飼育環境。中毒予防: 環境管理。

予後

犬におけるラゴット・ロマニョーロ若年性てんかんの予後は抗てんかん薬による発作管理で多くは寿命に近い予後だが、難治性では生活の質の低下を伴う。

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