低カリウム血症
概要
血中カリウム低値による筋力低下で、CKDや過度の嘔吐に続発することが多いです。
主な症状
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臨床徴候
猫における低カリウム血症の臨床徴候は罹患臓器と腫瘍の種類により多様。一般的所見: 進行性の腫瘤形成・体重減少・食欲不振・元気消失・貧血。体表腫瘤では触知可能な腫脹・疼痛を、内臓腫瘍では腹部膨満・嘔吐・下痢・呼吸困難・リンパ節腫大などの非特異的症状を呈する。傍腫瘍症候群として高カルシウム血症(リンパ腫・肛門周囲腺癌)や低血糖(インスリノーマ)を合併することがある。
原因
猫における低カリウム血症の原因: 血中カリウム低値による筋力低下で、CKDや過度の嘔吐に続発することが多いです。
病態生理
低カリウム血症は猫における代謝・内分泌疾患である。基礎病態はホルモンのフィードバックループ、酵素活性、または基質代謝の調節障害を伴う。循環ホルモン、電解質、代謝中間体のバランス異常が複数の臓器系にわたる細胞機能に影響を及ぼす。代償機構が一時的に恒常性を維持するが、最終的に代償不全に陥り、進行性の臨床的悪化と多臓器への影響を引き起こす。
診断
猫低K血症の診断は血清K<3.5 mEq/Lから行う。重症(<3.0 mEq/L)では筋力低下・頸部腹屈(ventroflexion)が特徴的。原因検索:CKD(最多原因、尿中K喪失)、食事性不足、慢性嘔吐/下痢、利尿薬使用。ECG:U波出現、ST低下、T波平坦化、QT延長。CK上昇(低K血症性ミオパチー合併時)。BUN/Cre、尿比重測定。バーミーズ若年性低K血症性周期性四肢麻痺を鑑別。鑑別:腎不全、消化管喪失、アルドステロン症。K補充で治療。
治療
【猫における低カリウム血症】 低カリウム血症は猫における正確な臨床評価(病歴、身体検査、CBC・生化学、画像)から治療方針を決定。 基礎疾患の特定→特異的治療+支持療法の組み合わせが原則。 経過モニタリング: 主訴の改善、検査値の変化、QOLを2-4週毎に再評価。 複雑症例は猫専門医(ACZMまたはAVMAエキゾチック分科会等)に紹介を検討。 支持療法: 輸液(晶質液 60-80 mL/kg/日 IV、ショック時 90 mL/kg初期ボーラス)、酸素化、栄養管理、疼痛管理。ブプレノルフィン 0.02-0.03 mg/kg IM/OTM q6-8h で疼痛管理(オピオイド過剰反応に注意)。 【鑑別と経過観察】類似症候を呈する疾患の除外と、治療4-8週後の再評価が予後改善の鍵。重症度・併発症によっては猫の専門医紹介を考慮する。
予防
低カリウム血症の予防には適切な食事設計、血液検査を含む定期的な健康モニタリング、健康体重の維持、過剰なおやつや不適切な食事の回避、無症候性変化の早期発見時の迅速な介入が含まれる。
予後
低カリウム血症の予後: 早期発見と適切な治療で多くの疾患は予後良好。慢性疾患は定期的モニタリングと治療調整で長期管理可能。
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