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💉 チンチラの鎮静・麻酔プロトコル

Chinchilla — 8プロトコル

概要:チンチラは密な毛皮のため体温管理が重要(高体温に弱い)。気管挿管はモルモット同様困難。ストレスに非常に敏感で、捕獲時に毛が抜ける(ファースリップ)。
⏱ 絶食・絶水:絶食不要(嘔吐できない)。口腔内の食物確認。

鎮静 Sedation

鎮静(検査・軽処置) 低リスク
薬品用量経路備考
ミダゾラム+ブトルファノール 0.5-1.0 mg/kg + 0.2-0.5 mg/kg IM/SC 安全で拮抗可能。
📝 チンチラは高温(>25°C)に弱い。麻酔中の環境温度管理に注意(冷却と加温のバランス)。

前投薬 Premedication

前投薬 低リスク
薬品用量経路備考
ミダゾラム+ブトルファノール 0.5-1 mg/kg + 0.2-0.5 mg/kg IM/SC 安全性が高い。ファーリング(ストレス脱毛)を軽減するため、保定時間を最小限に。
📝 チンチラは熱中症に弱い(適温15-21°C)。処置室の温度管理に注意。フィプロニルは致死的なため絶対禁忌。

導入 Induction

全身麻酔 中リスク
薬品用量経路備考
ケタミン+メデトミジン 40 mg/kg + 0.3 mg/kg IM/IP アティパメゾールで部分拮抗可。吸入麻酔移行推奨。
イソフルラン(チャンバー+マスク) Induction: 3-4%, Maintenance: 1-2.5% Inhalation 短時間処置に適する。マスク維持。
📝 術後鎮痛: メロキシカム0.3-0.5 mg/kg PO/SC q24h。フィプロニルは致死的であり絶対に使用しない。

維持 Maintenance

維持(吸入麻酔) 中リスク
薬品用量経路備考
イソフルラン 1.5-2.5% Mask / ET tube 気管挿管は可能だが困難。マスク維持が一般的。室温を21°C以下に管理(熱中症予防)。
📝 チンチラは熱中症に極めて弱い。術中の加温は控えめに(24°C以下)。保温マットは低温設定で使用。ファーリング(ストレス脱毛)に注意。

局所・区域麻酔 Local/Regional

局所麻酔 低リスク
薬品用量経路備考
リドカイン Max 5 mg/kg Local infiltration 創傷処置、歯科処置に使用。0.5-1%濃度に希釈。
ブピバカイン Max 2 mg/kg Local infiltration 長時間鎮痛。歯科手術後の術後疼痛管理に有用。
📝 チンチラの歯科疾患は頻繁。下顎神経ブロックで歯科処置時の鎮痛を強化可能。術後鎮痛: メロキシカム0.5-1 mg/kg PO/SC q24h。

モニタリング Monitoring

モニタリング・回復 低リスク
📝 覚醒は静かで涼しい(20-22°C)環境で。乾草と水を早期に提供。砂浴びは創傷治癒まで中止。

覚醒 Recovery

覚醒・回復 中リスク
薬品用量経路備考
アティパメゾール 1 mg/kg IM/SC α2作動薬の拮抗。
📝 チンチラは熱中症に極めて弱い(適温15-21°C)。加温は24°C以下で管理し、過加温を絶対に避ける。覚醒後は牧草と水を速やかに提供。ファーリング(ストレス脱毛)が発生する場合あり。術後環境は静かで涼しく。

緊急対応 Emergency

緊急対応 高リスク
薬品用量経路備考
ドキサプラム 2-5 mg/kg IP/IV 呼吸停止時の第一選択。
エピネフリン 0.003-0.01 mg/kg IP/IO CPA時。用量は希釈して正確に計測。
📝 チンチラは高温(>28°C)に極めて弱い。緊急時も環境温度に注意。覚醒環境は20-22°C。フィプロニルは致死的であり絶対に使用しない。

📚 参考文献(チンチラ全般)

  • Flecknell PA. Laboratory Animal Anaesthesia. 4th ed. Academic Press; 2015.
  • Longley LA. Anaesthesia of Exotic Pets. Saunders Elsevier; 2008.
  • Quesenberry KE, Orcutt CJ, Mans C, Carpenter JW, eds. Ferrets, Rabbits, and Rodents: Clinical Medicine and Surgery. 4th ed. Elsevier; 2020.
  • Lichtenberger M, Ko J. Anesthesia and analgesia for small mammals and birds. Vet Clin North Am Exot Anim Pract. 2007;10(2):293-315.

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※ 本ページの麻酔プロトコル・用量は獣医学的参考資料であり、麻酔管理の代替ではありません。各症例のASA分類・併存疾患を評価し、必ず獣医師の判断のもとで実施してください。
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