凍傷・低温障害
Frostbite / Cold Injury / 凍傷・低温障害
概要
種の耐性温度範囲を下回る温度への暴露による組織損傷です。
主な症状
食欲不振
無気力
皮膚変色
皮膚壊死
組織の腫脹
原因
種の臨界最低温度以下への曝露。暖房器具の故障、停電、寒波時の屋外飼育、モニタリングなしの意図的冷却。水生種:水温が許容範囲以下に低下。
病態生理
寒冷は血管収縮と組織内氷晶形成を引き起こし、細胞障害、血栓症、虚血性壊死に至る。四肢末端(尾、足趾、耳孔)が最も脆弱。凍傷に先行する重度低体温は徐脈、CNS抑制、代謝停止を引き起こす。融解は再灌流障害による追加的組織損傷を引き起こす。
治療
6-12時間かけての緩徐な復温(直接加温は禁忌)。温かい輸液療法(25-30°C)。鎮痛薬(メロキシカム0.1-0.2 mg/kg)。壊死組織の創傷管理:境界明瞭化後のデブリドマン(7-14日)。二次感染時は抗菌薬。生存不能な末端の切断。ミオグロビン放出による腎不全のモニタリング。
予防
バックアップシステム付きのサーモスタット制御暖房の信頼性確保。加温シェルターなしの寒冷地での屋外飼育の回避。飼育環境温度の毎日のモニタリング。フェイルセーフ警報付きサーモスタットの使用。
予後
重症度と範囲に依存。尾端の軽度凍傷は保存的治療で回復しうる。全身性低体温を伴う広範囲凍傷は予後要注意〜不良。
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※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
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