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爬虫類 (Reptile) 中等度

ビタミンD3欠乏症

Vitamin D3 Deficiency / ビタミンD3欠乏症

概要

UVB照射不足または食事からのビタミンD3不足により、カルシウムの吸収が阻害されます。

主な症状

anorexia lethargy soft bones tremors weakness

原因

UVB放射(290-320 nm)不足による皮膚でのビタミンD3光合成の阻害。食事性D3補給の欠如。ガラスやプラスチック障壁によるUVBフィルタリング。期限切れや不適切な位置のUVBバルブ。

病態生理

ビタミンD3(コレカルシフェロール)は肝臓で25(OH)D3に、腎臓で活性型1,25(OH)2D3(カルシトリオール)に水酸化され、腸管からのカルシウム吸収を促進する。D3不足ではカルシウム吸収が著しく低下し、二次性副甲状腺機能亢進症とMBDを誘発する。

治療

適切なUVBライトの設置(砂漠種10-12%、熱帯種5-6%、適切な距離25-30 cm)。カルシトリオール補給:0.25 μg/kg PO 24-48時間毎(短期)。指示に従った経口ビタミンD3補給。低カルシウム血症併発時はカルシウムの同時補給。

予防

種に応じた適切なUVBライトの提供、UVBバルブの6ヶ月毎交換、直接(フィルターなし)UVB照射の確保、UVB供給が不十分な場合はビタミンD3のサプリメント。

予後

骨格変形が生じる前に飼育環境が改善されれば予後極めて良好。適切なUVB供給とサプリメントにより骨密度は通常2-3ヶ月で改善する。

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※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
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