ビタミンD3欠乏症
概要
UVB照射不足または食事からのビタミンD3不足により、カルシウムの吸収が阻害されます。
主な症状
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臨床徴候
爬虫類におけるビタミンD3欠乏症の臨床徴候は欠乏または過剰の栄養素により特異的パターンを示す。カルシウム不足: 骨軟化・病的骨折・痙攣・成長不良。ビタミンA不足: 眼疾患・皮膚角化異常・夜盲・繁殖障害。ビタミンC不足(モルモット): 関節腫脹・出血傾向・歯周病・成長不良。タンパク質-エネルギー欠乏: 削痩・筋萎縮・低アルブミン血症・浮腫。ビタミンD/UV-B不足(爬虫類): 代謝性骨疾患・骨軟化。
原因
UVB放射(290-320 nm)不足による皮膚でのビタミンD3光合成の阻害。食事性D3補給の欠如。ガラスやプラスチック障壁によるUVBフィルタリング。期限切れや不適切な位置のUVBバルブ。
病態生理
ビタミンD3(コレカルシフェロール)は肝臓で25(OH)D3に、腎臓で活性型1,25(OH)2D3(カルシトリオール)に水酸化され、腸管からのカルシウム吸収を促進する。D3不足ではカルシウム吸収が著しく低下し、二次性副甲状腺機能亢進症とMBDを誘発する。
診断
MBD徴候(軟化骨・顎の変形・病的骨折・線維性骨異栄養症)の臨床評価。X線で骨密度低下・皮質菲薄化・病的骨折を確認。血液検査でイオン化Ca低下・P上昇・ALP上昇を測定。UVB照射環境(290-320nm帯域・照射時間・距離)の詳細な飼育歴聴取。25-ヒドロキシビタミンD3血中濃度の測定が確定診断に有用。食餌中Ca:P比とD3添加状況を確認する。
治療
適切なUVBライトの設置(砂漠種10-12%、熱帯種5-6%、適切な距離25-30 cm)。カルシトリオール補給:0.25 μg/kg PO 24-48時間毎(短期)。指示に従った経口ビタミンD3補給。低カルシウム血症併発時はカルシウムの同時補給。
予防
種に応じた適切なUVBライトの提供、UVBバルブの6ヶ月毎交換、直接(フィルターなし)UVB照射の確保、UVB供給が不十分な場合はビタミンD3のサプリメント。
予後
骨格変形が生じる前に飼育環境が改善されれば予後極めて良好。適切なUVB供給とサプリメントにより骨密度は通常2-3ヶ月で改善する。
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