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爬虫類 (Reptile) 重度

代謝性骨疾患(MBD)

Metabolic Bone Disease (MBD) / 代謝性骨疾患(MBD)

概要

カルシウム不足、リン比の不均衡、またはUVB不足により骨が軟化・変形する栄養性疾患です。

主な症状

anorexia fractures jaw softening lethargy soft bones swollen limbs tremors weakness

原因

食事性カルシウム不足、不適切なCa:P比(理想は2:1)、UVB照射不足(290-320 nm)、ビタミンD3不足、またはリンの多い餌のみの給餌。

病態生理

血清カルシウム低下により副甲状腺ホルモン(PTH)が分泌され、破骨細胞による骨吸収でカルシウムが動員される。慢性的なPTH上昇は皮質骨の菲薄化、病的骨折、線維性骨異栄養症を引き起こす。

治療

軽度:グルビオン酸カルシウム経口投与(1 mL/kg PO 12時間毎)、UVB補正(10-12%バルブ、30cm距離、6ヶ月毎交換)、ガットローディング・ダスティング済み餌への変更。中等度〜重度:グルコン酸カルシウム10%(50-100 mg/kg IV/ICe 心電図モニター下で緩徐投与)、カルシトリオール(0.25-1 μg/kg PO 24時間毎)、補助給餌による支持療法。

予防

種に適したUVBライトの設置(6ヶ月毎に交換)、カルシウムパウダーでの餌のダスティング(UVB十分ならD3なし、不十分ならD3入り)、適切なCa:P食事比(2:1)の維持、ビタミンD3合成のための適切なバスキング温度の確保。

予後

早期発見・飼育環境の改善で予後良好。中等度の骨変形は永続するが安定化する。重度の線維性骨異栄養症や臓器障害は予後要注意〜不良。

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※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
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