ビタミンA過剰症
概要
ビタミンAの過剰投与により上皮組織の損傷を引き起こす中毒症です。
主な症状
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原因
注射または経口によるビタミンAの医原性過剰投与、過剰な食事性ビタミンA(例:レバー主体の食事)、または短い間隔での繰り返しビタミンA注射。
病態生理
過剰なレチノールが肝臓に蓄積し正常な上皮細胞ターンオーバーを阻害、広範な落屑と皮膚剥離を引き起こす。慢性曝露で肝毒性が発生。高用量では急性の水疱形成と全層性皮膚欠損を起こす。
治療
爬虫類ビタミンA過剰症: ① 病態—注射VitA過量投与(医原性が最多原因)、過剰サプリメント。症状: 皮膚剥離・脱落(特にカメ頭頸部・両生類腹部)、肝障害、骨形成異常、二次感染。② 確定: 投薬・栄養履歴聴取、臨床症状、肝酵素↑、皮膚生検。③ 緊急停止: ビタミンA含有製剤の即時中止、混合ビタミン製剤の評価。④ 支持療法: 創傷管理(クロルヘキシジン0.05%)、SSD(silver sulfadiazine)局所、二次感染予防(エンロフロキサシン 5-10 mg/kg IM q24h)。⑤ 輸液(25-30 mL/kg/日 SC/ICe)、栄養支持、POTZ維持。⑥ 肝保護: SAMe 20 mg/kg PO q24h、シリマリン 10-15 mg/kg PO q12-24h。⑦ 注射VitA投与は禁忌—ベータカロテン経口で代替(種別量)。支持療法(爬虫類): 種別POTZ(preferred optimum temperature zone)維持が免疫機能回復の前提条件。輸液 25-30 mL/kg/日 SC/ICe(ノルモソルR、温熱)、強制給餌(Carnivore Care 等)、メロキシカム 0.2-0.5 mg/kg PO/IM q24-48h(NSAID持続投与時は腎機能をモニタ)。
予防
ビタミンAサプリメントは控えめに使用 — 注射用ビタミンAは1,000-5,000 IU/kgを超えず、2週間以内の繰り返しは避ける。可能な場合はβカロテン源(中毒を起こさない)を優先。獣医学的用量指針を厳守。
予後
早期に補給を中止すれば予後概ね良好。重度の皮膚剥離は二次感染と脱水のリスクあり。慢性中毒による肝障害は不可逆的な場合がある。
関連する薬品
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