腹壁ヘルニア
概要
腹壁欠損部からの体腔内容物の脱出。
主な症状
原因
爬虫類における腹壁ヘルニアの原因: 腹壁欠損部からの体腔内容物の脱出。
病態生理
腹壁ヘルニアは爬虫類における先天性・遺伝性疾患である。胚発生中の発達異常または遺伝子変異に起因する。構造的奇形により正常な臓器の発達と機能が障害される。遺伝子変異は酵素活性、構造タンパク質、調節経路に影響しうる。出生時に存在するか、動物の成長に伴い発現する場合がある。選択的交配により特定の品種・系統で遺伝性疾患の有病率が高まることがある。
治療
【外科的修復】アルファキサロン10-15 mg/kg IVまたはイソフルラン/セボフルランマスク導入下で全身麻酔。【術前安定化】加温輸液(乳酸リンゲル液または生理食塩水、10-20 mL/kg/日)で脱水・電解質異常を補正。【手術】正中または傍正中切開で開腹、ヘルニア内容物を還納し臓器の生存性を評価。壊死組織をデブリードマン。吸収性モノフィラメント縫合糸(PDS 3-0〜5-0)で単純結節またはクロス縫合による一次閉鎖。大欠損・脆弱組織にはポリプロピレンメッシュをマットレス縫合で固定。皮膚は非吸収性縫合糸または組織接着剤で閉鎖。【術後管理】セフタジジム20 mg/kg IM q72h×5回、メロキシカム0.2 mg/kg PO/IM q24-48h×5-7日、トラマドール5-10 mg/kg PO q48-72h(追加鎮痛)。POTZ維持で治癒促進。4-6週間の活動制限。抜糸は6-8週後(爬虫類は治癒が遅い)。縫合不全・漿液腫・再発の有無をモニタリング。爬虫類は腹壁筋層が薄いため切開創ヘルニアのリスクが高い。
予防
腹壁ヘルニアの予防: 定期健診。適切な栄養。ストレス軽減。早期受診。
予後
腹壁ヘルニアの予後: 早期治療で多くは良好。定期モニタリングで管理可能。
関連する薬品
※ 薬品辞書で詳細な投与量・副作用情報を確認できます
その他の他の疾患(爬虫類)
VetDictで爬虫類の鑑別診断を行う
症状チェッカーを使う関連する疾患
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。