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うさぎ (Rabbit) 中毒 重度

ビタミンD中毒

Vitamin D Toxicity / ビタミンD中毒

概要

過剰補給による高カルシウム血症、軟部組織の石灰化、腎障害を引き起こします。

主な症状

食欲不振 多飲 多尿 軟部組織の石灰化 体重減少

原因

ウサギにおけるビタミンD中毒の原因: 過剰補給による高カルシウム血症、軟部組織の石灰化、腎障害を引き起こします。

病態生理

ビタミンD中毒はウサギにおける栄養障害である。特定の栄養素の不十分な摂取、吸収不良、または過剰摂取により生じる。欠乏状態では、影響を受けた栄養素を補因子または基質として必要とする生化学的経路が障害され、細胞機能障害を引き起こす。過剰状態では組織への蓄積や栄養素間相互作用の障害により毒性が生じる。種特異的な食事要求により、適切な栄養管理が予防に不可欠である。

治療

ビタミンD中毒は高カルシウム血症と軟部組織石灰化(腎臓、大動脈、胃粘膜)を引き起こす。全ビタミンDサプリメントとカルシウム豊富な食物の即時中止。積極的IV生食利尿: 0.9% NaCl 10-15 mL/kg/hrでカルシウム利尿促進(LRS回避 — カルシウム含有)。フロセミド1-4 mg/kg IV/IM q4-6hで腎カルシウム排泄促進。プレドニゾロン1-2 mg/kg PO q12hで腸管カルシウム吸収減少とカルシウム利尿促進(短期コース — コルチコステロイドはウサギでGI stasisリスクのため消化管運動促進薬併用必須: メトクロプラミド0.5-1.0 mg/kg SC q6-8h)。カルシトニン4-6 IU/kg SC q8-12h 急性重症高カルシウム血症に(破骨細胞性骨吸収を阻害)。血清総カルシウムおよびイオン化カルシウムをq6-12hで正常化までモニタリング。腎値(BUN、クレアチニン)モニタリング — 腎石灰化症は不可逆的腎障害を起こしうる。チモシー牧草(低カルシウム)への食事変更 — アルファルファ(高カルシウム)を永続的に排除。十分な水分摂取を確保(ウサギは独自のカルシウム代謝 — 過剰カルシウムを腎から排泄するため高カルシウム血症誘発性腎石灰化症に特に脆弱)。獣医師処方以外の全ビタミン/ミネラルサプリメントを排除。注: ウサギは食事カルシウムを摂取量に比例して吸収(大半の種のように吸収を調節しない)— ビタミンD/カルシウム過剰に独特に感受性が高い理由。参考文献: Harcourt-Brown (2002), Quesenberry & Carpenter 4th ed. [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • For Antioxidant (アスタキサンチン+SOD+VitE+システイン): 抗酸化・慢性疾患免疫サポート • Booster & Relax (アダプトゲン+Bビタミン複合体): ウイルス後回復・内分泌疾患エネルギー補給・高齢期慢性疲労

予防

ビタミンD中毒の予防には全ての栄養要求を満たす種に適した食事設計、単一食品のみの食事の回避、獣医師との定期的な食事内容の見直し、必要時の適切なサプリメンテーション、種固有の栄養ニーズに関する知識が必要である。

予後

ビタミンD中毒の予後: 中毒物質と摂取量、治療開始までの時間により予後が大きく異なる。早期除染・解毒で予後改善。

関連する薬品

💊 プレドニゾロン 💊 メトクロプラミド

※ 薬品辞書で詳細な投与量・副作用情報を確認できます

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※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
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