鉛中毒(慢性型)
概要
塗装面や金属物を齧ることによる慢性鉛曝露で、神経症状や腎障害を呈します。
主な症状
原因
ウサギにおける鉛中毒(慢性型)の原因: 塗装面や金属物を齧ることによる慢性鉛曝露で、神経症状や腎障害を呈します。
病態生理
鉛中毒(慢性型)はウサギにおける中毒性疾患である。有害物質の経口摂取、吸入、または経皮吸収により中毒障害が生じる。毒素は酵素阻害、受容体干渉、酸化的損傷、直接的な細胞毒性などの特定のメカニズムを通じて細胞プロセスを障害する。標的臓器は毒素により異なるが、肝臓(生体内変換)、腎臓(排泄)、神経系、消化管が一般的である。用量依存的に無症候性変化から劇症型臓器不全まで幅広い影響を及ぼす。
治療
塗装面や金属物を齧ることによるウサギの慢性鉛中毒。CaEDTA(エデト酸カルシウムニナトリウム)25-30 mg/kg SC q12h 5日間が主要キレーション剤 — 5%デキストロースで10 mg/mLに希釈してSC注射。コース間5-7日の休薬期間を設け、血中鉛<20 μg/dLまで複数コース反復。D-ペニシラミン30-55 mg/kg PO q12h 慢性例の長期経口キレーションに(数週間の治療が必要な慢性例により実用的)。サクシマー(DMSA)10 mg/kg PO q8h 5日間を代替経口キレーション剤として。腹部X線で残留鉛異物を検出 — 慢性摂取では消化管内に持続的鉛源が認められうる。環境除染が極めて重要: 全鉛源の特定と除去(塗装ケージバー、古い塗料/しっくい、はんだ、金属物)。神経症状がある場合のけいれん管理: ミダゾラム0.5-1.0 mg/kg IM/IV 急性時、レベチラセタム20-30 mg/kg PO q8h 維持。メロキシカム0.3-0.5 mg/kg SC q24hで疼痛管理。0.9% NaCl IV輸液で腎排泄支持。Critical Care(Oxbow)でシリンジ給餌 — GI stasis予防必須。モニタリング: キレーション中の血中鉛レベルq2-4週、CBC(好塩基性斑点、有核赤血球)、腎値、肝酵素。慢性曝露は不可逆的腎尿細管障害を起こしうる。参考文献: Lightfoot (2008), Quesenberry & Carpenter 4th ed. [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • For Antioxidant (アスタキサンチン+SOD+VitE+システイン): 抗酸化・慢性疾患免疫サポート • Booster & Relax (アダプトゲン+Bビタミン複合体): ウイルス後回復・内分泌疾患エネルギー補給・高齢期慢性疲労
予防
鉛中毒(慢性型)の予防には有毒物質へのアクセス制限・除去、ペット安全な製品の使用、環境からの有毒植物の除去、薬剤・化学物質の適切な保管、屋外アクセス時の監視、種固有の中毒に関する飼い主教育が必要である。
予後
鉛中毒(慢性型)の予後: 中毒物質と摂取量、治療開始までの時間により予後が大きく異なる。早期除染・解毒で予後改善。
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