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うさぎ (Rabbit) 感染症 軽度

皮膚糸状菌症(白癬)

Ringworm (Dermatophytosis) / 皮膚糸状菌症(白癬)

概要

ウサギにおける真菌性の皮膚疾患。皮膚糸状菌症(白癬)は適切な診断と治療管理が重要である。早期発見と適切な介入が予後改善の鍵となる。

主な症状

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臨床徴候

ウサギにおける皮膚糸状菌症(白癬)の臨床徴候は感染部位と病原体特性により多様だが、共通所見として発熱・元気消失・食欲不振・体重減少が認められる。局所感染では発赤・腫脹・疼痛・排膿を、全身感染では脱水・敗血症・多臓器不全に進展しうる。 皮膚病変(円形脱毛・落屑・痂皮)、慢性鼻汁、または深在性真菌症では咳・体重減少・神経症状が見られる。幼若・高齢・免疫抑制状態は重症化リスクが高く、早期介入が予後改善に直結する。

原因

ウサギの皮膚糸状菌症(白癬)は主に Trichophyton mentagrophytes 等の感染による。汚染された敷料・環境や保菌個体との接触で伝播する人獣共通感染症。

病態生理

角質好性の糸状菌が被毛・角層・爪などの角化組織に侵入・増殖し、毛包炎・脱毛・鱗屑・痂皮を生じる。胞子は環境中で長期間感染性を保ち再感染源となる。

診断

Wood灯検査でTrichophyton mentagrophytes(ウサギの最多原因菌)は蛍光陰性が多い点に注意。毛検査(KOH標本)で毛幹内の分節分生子・菌糸を確認。DTM培地での真菌培養(14-21日)で菌種同定。PCRで迅速な属レベル同定(T. mentagrophytes vs Microsporum canis)。皮膚掻破検査で疥癬・毛包虫との鑑別。病変は典型的に鼻・耳・前肢に環状脱毛斑。人獣共通感染症のため飼い主へのリスク説明と手袋着用指導。CBC(免疫抑制の評価)。

治療

rabbit皮膚糸状菌症: 局所2%ミコナゾールクリーム q12h、全身でイトラコナゾール 5-10 mg/kg PO q24h × 4-6週またはテルビナフィン 20-40 mg/kg PO q24h × 4-6週。肝酵素q2週モニタ。長毛種は毛刈り。 環境消毒(次亜塩素酸1:10)、寝床完全交換。⚠人獣共通感染症。 ⚠ウサギは経口β-ラクタムが禁忌のため抗真菌薬を選択する。 支持療法(小型哺乳類): 等張輸液 80-100 mL/kg/日 SC/IV、保温(26-28℃)、シリンジ給餌(Critical Care/Recovery 50-90 mL/kg/日を3-4回分割)、メロキシカム 0.5-1.0 mg/kg PO q12-24h で疼痛・炎症管理。 ペニシリン系・セファロスポリン系の経口投与は腸内細菌叢を破壊し致死的になるため禁忌。

予防

ウサギにおける皮膚糸状菌症(白癬)の予防は感染源との接触回避と環境管理が中心。皮膚糸状菌症: 感染動物・汚染環境(グルーミング用品・カーペット・寝具)との接触回避、新規導入動物のWood lamp検査と培養スクリーニング。深在性真菌症: 流行地での過剰な土壌粉塵曝露回避(猟犬・農用動物)、地理的リスク評価。カンジダ/マラセチアの日和見感染予防には基礎疾患(内分泌異常・免疫抑制)の適切な管理と長期抗菌薬使用の慎重な評価が重要。

予後

ウサギにおける皮膚糸状菌症(白癬)の予後は病原体の毒力・宿主免疫状態・治療開始時期・基礎疾患の有無により大きく異なる。早期診断と適切な抗病原体療法・支持療法により多くの感染症は良好な予後となる。宿主の免疫抑制・若齢・高齢・多臓器不全併発例は予後不良となりうる。再発・慢性化・薬剤耐性発現も予後に影響する重要因子である。

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