会陰部皮膚炎
概要
肥満や運動障害のあるウサギで尿・糞便汚染による会陰部皮膚の炎症と感染です。
主な症状
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臨床徴候
ウサギにおける会陰部皮膚炎の臨床徴候は原因と病期により異なる。急性: 紅斑・水疱・湿潤性病変・激しい掻痒・脱毛(接触性皮膚炎・蕁麻疹)。慢性: 苔癬化・色素沈着・脱毛・落屑・痂皮(アトピー性皮膚炎・慢性膿皮症)。分布パターンが診断に有用: 顔面・指趾(アトピー)、耳・腹側(蚤アレルギー)、対称性脱毛(内分泌性)、円形病変(皮膚糸状菌・毛包虫)。
原因
ウサギにおける会陰部皮膚炎の原因: 肥満や運動障害のあるウサギで尿・糞便汚染による会陰部皮膚の炎症と感染です。
病態生理
会陰部皮膚炎はウサギにおける皮膚疾患である。表皮バリア、真皮炎症、または付属器機能の障害を伴う。バリア機能の低下により経表皮水分喪失、アレルゲン浸透、微生物コロニー形成が促進される。炎症メディエーター(ヒスタミン、プロスタグランジン、サイトカイン)が掻痒、紅斑、二次的な擦過傷を駆動する。慢性疾患では表皮過形成、苔癬化、色素沈着、線維化が生じる。
診断
会陰部の視診で発赤・湿潤・痂皮・脱毛・尿やけを確認。皮膚スワブの細菌培養で二次感染菌を同定。尿検査(比重・pH・沈渣)で泌尿器疾患(膀胱結石・膀胱炎)を除外—X線で尿路結石の有無を確認。糞便検査で下痢の原因(コクシジウム・細菌性腸炎)を評価。肥満度評価(BCS>4/5ではグルーミング不能が原因)。関節疾患(変形性関節症)の併発評価—高齢ウサギでは後肢関節炎によりセカルトロフ(盲腸便)摂取困難→会陰部汚染。食餌内容の確認(高炭水化物→軟便→会陰汚染の悪循環)。
治療
ウサギにおける会陰部皮膚炎の治療: 患部の毛刈りと洗浄(クロルヘキシジン0.05%希釈液)。乾燥を維持し、ベビーパウダー(コーンスターチベース)を薄く塗布。二次感染時: エンロフロキサシン5-10mg/kg PO q12h × 10-14日。局所抗菌軟膏(ムピロシン等)を患部に塗布。疼痛管理: メロキシカム0.3-0.6mg/kg PO/SC q24h。根本原因の治療が重要: 肥満→減量プログラム(牧草中心、ペレット制限)、運動障害→原疾患治療、尿失禁→泌尿器系評価。床材を頻繁に交換し清潔を維持。盲腸便の異常摂取(食糞障害)の有無を確認。重度例ではエリザベスカラー装着。
予防
会陰部皮膚炎の予防: 定期的な被毛・皮膚チェック。適切な飼育環境の衛生管理。寄生虫の定期的な予防駆虫。バランスの取れた食事。
予後
会陰部皮膚炎の予後: 多くの皮膚疾患は適切な治療で予後良好。感染性疾患は抗菌薬/抗真菌薬で治癒可能。アレルギー性は長期管理が必要。
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