シラミ寄生症
概要
ヘモディプサス・ベントリコサス(ウサギシラミ)の寄生で、掻痒、重症例では貧血、被毛状態の悪化を引き起こします。
主な症状
原因
ウサギにおけるシラミ寄生症の原因: ヘモディプサス・ベントリコサス(ウサギシラミ)の寄生で、掻痒、重症例では貧血、被毛状態の悪化を引き起こします。
病態生理
シラミ寄生症はウサギにおける皮膚疾患である。表皮バリア、真皮炎症、または付属器機能の障害を伴う。バリア機能の低下により経表皮水分喪失、アレルゲン浸透、微生物コロニー形成が促進される。炎症メディエーター(ヒスタミン、プロスタグランジン、サイトカイン)が掻痒、紅斑、二次的な擦過傷を駆動する。慢性疾患では表皮過形成、苔癬化、色素沈着、線維化が生じる。
治療
ウサギシラミ(Haemodipsus ventricosus)— ウサギ特異的吸血性シラミ。通常は不適切な飼育管理、過密、免疫抑制を示唆。【診断】: シラミと虱卵(毛幹に接着した卵)の直接観察 — 肉眼またはルーペで十分視認可能。皮膚掻爬/テープ法で顕微鏡確認。【治療】: イベルメクチン0.2-0.4 mg/kg SC q14日×2-3回(第一選択 — 成虫・若虫を殺滅; 卵は殺滅されないが反復投与で孵化サイクル2-3週をカバー)。代替: セラメクチン6-18 mg/kg外用q28日×2-3回。イミダクロプリド10 mg/kg外用スポットオンq30日(適応外だが有効)。フィプロニルは絶対使用しない(ウサギに致死的)。ペルメトリンも禁忌(ウサギに有毒)。【環境消毒】: シラミは絶対寄生虫でオフホスト生存は1-2日のみだが、寝具全交換+ケージの熱水消毒を実施。接触した全ウサギを同時治療。重度寄生で高度貧血(PCV<25%): SC輸液(乳酸リンゲル50-100 mL SC q24h)、鉄分補充、重症例では全血輸血(健常ドナーから5-10 mL/kg IV)を検討。栄養サポート: チモシー牧草自由摂食+鉄分豊富な葉物野菜。掻破傷からの二次細菌感染: クロルヘキシジン0.05%局所+エンロフロキサシン10-20 mg/kg PO q12h×7-10日間。人獣共通感染ではない(ウサギ特異的)。参考文献: Harcourt-Brown (2002); Quesenberry & Carpenter (2012); Varga (2014).
予防
シラミ寄生症の予防: 定期的な健康診断。適切な栄養管理。ストレスの軽減。清潔な飼育環境の維持。異常の早期発見・早期受診。
予後
シラミ寄生症の予後: 早期発見と適切な治療で多くの疾患は予後良好。慢性疾患は定期的モニタリングと治療調整で長期管理可能。
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