毛噛み(栄養性)
概要
食事性繊維の欠乏やタンパク質不均衡に関連した強迫的な毛噛み行動です。
主な症状
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臨床徴候
ウサギにおける毛噛み(栄養性)の臨床徴候は欠乏または過剰の栄養素により特異的パターンを示す。カルシウム不足: 骨軟化・病的骨折・痙攣・成長不良。ビタミンA不足: 眼疾患・皮膚角化異常・夜盲・繁殖障害。ビタミンC不足(モルモット): 関節腫脹・出血傾向・歯周病・成長不良。タンパク質-エネルギー欠乏: 削痩・筋萎縮・低アルブミン血症・浮腫。ビタミンD/UV-B不足(爬虫類): 代謝性骨疾患・骨軟化。
原因
ウサギにおける毛噛み(栄養性)の原因: 食事性繊維の欠乏やタンパク質不均衡に関連した強迫的な毛噛み行動です。
病態生理
毛噛み(栄養性)はウサギにおける栄養障害である。特定の栄養素の不十分な摂取、吸収不良、または過剰摂取により生じる。欠乏状態では、影響を受けた栄養素を補因子または基質として必要とする生化学的経路が障害され、細胞機能障害を引き起こす。過剰状態では組織への蓄積や栄養素間相互作用の障害により毒性が生じる。種特異的な食事要求により、適切な栄養管理が予防に不可欠である。
診断
被毛の短縮・不整な咬断痕・脱毛パターンから毛咬み行動を確認する。栄養性原因の評価として食餌歴を詳細に聴取し、長繊維(牧草)不足・低タンパク食を鑑別する。CBC・血液生化学で低タンパク血症・微量元素(亜鉛等)欠乏・肝機能異常を評価する。皮膚掻爬検査でCheyletiella(ツメダニ)等の外部寄生虫を除外する。真菌培養でTrichophytonを除外する。ストレス性毛引き(行動学的原因)との鑑別には環境評価・同居動物の有無・行動観察を行う。
治療
【ウサギにおける毛噛み(栄養性)】 毛噛み(栄養性)は栄養素過不足の特定と食事処方の見直しが治療の根幹。検査(血清濃度、骨密度、X線評価)で重症度を確定。 食事改善が反応得るまで4-8週、補充量は不足量・体重・腎肝機能で個別調整。 原因の根本(飼育環境、給餌頻度、添加物、UVB照射)を是正しなければ再発する。 ウサギに特異的な必要量はQuesenberry & Carpenter (Exotic Animal Medicine for the Veterinary Technician) または Carpenter Exotic Animal Formulary 6th ed を参照。 支持療法(小型哺乳類): 等張輸液 80-100 mL/kg/日 SC/IV、保温(26-28℃)、シリンジ給餌(Critical Care/Recovery 50-90 mL/kg/日を3-4回分割)、メロキシカム 0.5-1.0 mg/kg PO q12-24h で疼痛・炎症管理。 ペニシリン系・セファロスポリン系の経口投与は腸内細菌叢を破壊し致死的になるため禁忌。 【鑑別と経過観察】類似症候を呈する疾患の除外と、治療4-8週後の再評価が予後改善の鍵。重症度・併発症によってはウサギの専門医紹介を考慮する。
予防
毛噛み(栄養性)の予防には全ての栄養要求を満たす種に適した食事設計、単一食品のみの食事の回避、獣医師との定期的な食事内容の見直し、必要時の適切なサプリメンテーション、種固有の栄養ニーズに関する知識が必要である。
予後
毛噛み(栄養性)の予後: 多くの皮膚疾患は適切な治療で予後良好。感染性疾患は抗菌薬/抗真菌薬で治癒可能。アレルギー性は長期管理が必要。
関連する薬品
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