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うさぎ (Rabbit) 寄生虫 中等度

耳ダニ症

Ear Mites (Psoroptes cuniculi) / 耳ダニ症

概要

ウサギキュウセンヒゼンダニによる耳道感染で、厚い痂皮性滲出物と強い掻痒感を引き起こします。

主な症状

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臨床徴候

ウサギにおける耳ダニ症(ウサギキュウセンヒゼンダニ)の臨床徴候は寄生虫種・寄生部位・寄生数により異なる。消化管寄生では下痢・嘔吐・体重減少・腹部膨満、外部寄生では掻痒・脱毛・皮膚炎、心血管寄生では咳・運動不耐性・腹水、血液寄生では貧血・発熱・元気消失を呈する。幼若・栄養不良個体では重症化しやすく、慢性経過では発育不良が顕著となる。

原因

皮膚組織に感染する寄生虫が原因。感染期(卵・オーシスト・幼虫)の経口摂取・直接接触・ベクター・経皮侵入で伝播。不衛生・屋外曝露・免疫抑制・ストレスが素因。ウサギの食性が特定の寄生虫生活環への曝露を増加させうる。

病態生理

寄生虫は経口摂取・皮膚穿通・ベクター媒介によりウサギの皮膚組織に感染を確立する。寄生体は直接的な機械的損傷・栄養競合・免疫病理学的反応を通じて宿主組織を損傷する。寄生体段階の周囲に好酸球性・肉芽腫性炎症が発生する。慢性感染は組織線維化と臓器機能障害に至る。

診断

耳介内の茶褐色痂皮・激しい掻痒・頭部振盪から疑診。耳鏡検査で外耳道内の痂皮と白色のダニ(Psoroptes cuniculi)を直接観察。痂皮の顕微鏡検査で成虫・虫卵・糞塊を確認。鼓膜の評価(中耳炎併発の有無)。重症例では頭部X線/CTで中耳炎・内耳炎の波及を評価。斜頸併発時はエンセファリトゾーンとの鑑別が必要。CBC/生化学は通常正常。二次感染があれば細菌培養。痂皮を無理に除去しない(出血・疼痛のリスク)。

治療

ウサギ耳疥癬虫(Psoroptes cuniculi)— 高度に伝染性、耳道皮膚表面に生息する非穿孔性ダニ。【診断】: 耳鏡検査で耳道を埋める特徴的な茶褐色の厚い痂皮を確認。拡大鏡またはセロテープ法の顕微鏡検査でダニ可視。痂皮を無理に除去してはならない — 炎症上皮に付着しており、除去は重度の疼痛・出血・組織損傷を引き起こす。【駆虫治療(第一選択)】: イベルメクチン0.2-0.4 mg/kg SC、14日目と28日目に反復(最低3回投与 — 卵は21日間で孵化)。代替: セラメクチン(レボリューション)6-18 mg/kg外用 q28日×3回。モキシデクチン0.2-0.3 mg/kg SC/外用 q14日×3回。フィプロニルは絶対に使用しない(ウサギに致死的 — けいれん、肝毒性、死亡)。ペルメトリンも禁忌(ウサギに有毒)。【痂皮管理】: ダニ死滅に伴い痂皮は自然に剥離・脱落(2-4週間)。軟化: ミネラルオイルまたはオリーブオイルを耳道にq12-24h塗布 — 表面ダニの窒息効果もあり。付着した痂皮を引き剥がしたり掻爬してはならない。【疼痛管理(必須 — 耳疥癬は非常に痛い)】: メロキシカム0.5-1.0 mg/kg PO/SC q24h×7-14日間。重症例は初期48-72hにブプレノルフィン0.01-0.05 mg/kg SC q6-8h。【二次細菌感染】: 膿性分泌物や斜頸が生じた場合 — エンロフロキサシン10-20 mg/kg PO q12h×14日間。前庭症状を伴う中耳炎/内耳炎: 抗菌薬4-6週間延長+鼓室胞のCT/MRI検討。【環境対策】: 接触した全ウサギを同時に治療。飼育環境・寝具・グルーミング器具を清掃消毒。Psroptesはオフホストで3週間生存可能。治療後2週・4週で再寄生をモニタリング。参考文献: Harcourt-Brown (2002); Varga (2014); Saunders (2010).

予防

予防には適切な飼育管理(適切な食事・清潔な環境・最適な温湿度);定期的な獣医師の健康診断;新規動物の検疫;ストレス軽減;種特異的予防措置が含まれる

予後

適切な駆虫薬治療で予後は一般的に良好。重度感染や免疫不全ウサギでは予後不良となりうる。環境消毒と再感染予防が長期的な予後改善に重要。定期的な糞便検査と予防的駆虫が推奨される。

関連する薬品

💊 エンロフロキサシン 💊 イベルメクチン 💊 セラメクチン(レボリューション) 💊 モキシデクチン 💊 メロキシカム 💊 ブプレノルフィン 💊 ペルメトリン 💊 セラメクチン(レボリューション)

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