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インコ (Parakeet) 感染症 中等度

上部気道感染症

Upper Respiratory Infection / 上部気道感染症

概要

細菌、ウイルス、真菌による上気道感染症で、くしゃみと鼻汁を引き起こす。

主な症状

結膜炎 食欲低下 無気力 鼻汁 くしゃみ

原因

インコにおける上部気道感染症の原因: 細菌、ウイルス、真菌による上気道感染症で、くしゃみと鼻汁を引き起こす。

病態生理

上部気道感染症はインコにおけるウイルス感染症である。ウイルスは特定の受容体を介して宿主細胞に侵入し、細胞内機構を利用して複製する。直接的な細胞変性効果(細胞溶解、アポトーシス、標的臓器の組織壊死)を引き起こす。自然免疫(インターフェロン、NK細胞)および適応免疫(抗体、細胞性免疫)の宿主免疫応答が免疫病理に寄与することがある。ウイルス血症により病原体が複数の臓器系に播種される可能性があり、免疫抑制により二次的な細菌・真菌感染のリスクが高まる。

治療

セキセイインコの上部気道感染症(URI) — 細菌、ウイルス、クラミジア、真菌による鼻炎、副鼻腔炎、気管炎。【診断ワークアップ】: 後鼻孔/鼻腔スワブのグラム染色、培養感受性、クラミジア・プシッタシPCR(重要 — クラミジアはオウム類のURIの原因で人獣共通感染症)。鼻汁の細胞診。CBC(ヘテロフィル増加は細菌、単球増加はクラミジアを示唆)。【経験的抗菌薬療法】: エンロフロキサシン15 mg/kg PO/IM q12h×10-14日間(広域、優秀な呼吸器移行性)。代替: グラム陽性疑いにアモキシシリン・クラブラン酸125 mg/kg PO q12h。クラミジア確定時: ドキシサイクリン25-50 mg/kg PO q24h 45日間(必須 — 短期コースでは菌体排除不能)。注意: ドキシサイクリンはCaをキレートする — カトルボーン/ミネラルサプリとの同時投与回避。【鼻腔洗浄】: 滅菌生食鼻腔洗浄(1 mLシリンジで鼻孔あたり0.5-1 mL、誤嚥防止のため頭を下にして保定)q12-24h 5-7日間 — 濃縮鼻汁を除去。【ネブライゼーション】: 生理食塩水ネブライゼーション10-15分q8-12h — 気道加湿と粘液線毛クリアランス促進。感染例ではF10消毒薬(1:250希釈)またはゲンタマイシン(生食10 mLに50 mg)を添加。【副鼻腔穿刺】: 副鼻腔膨隆があれば25-27Gニードルで眼窩下副鼻腔穿刺 — 培養に提出。慢性副鼻腔炎では反復洗浄が必要な場合あり。【支持療法】: 保温28-30°C、脱水時は加温SC輸液50-100 mL/kg/日、食欲不振時そ嚢チューブ給餌。メロキシカム0.5 mg/kg PO q12-24h。ビタミンA補充(ビタミンA欠乏による呼吸上皮の扁平上皮化生がURIの素因 — 野菜のβカロテンまたはビタミンA 5,000-10,000 IU/kg PO 1回)。【モニタリング】: 3-5日で臨床反応が期待される。反応不良なら再培養。慢性副鼻腔炎は長期療法(4-6週)が必要な場合あり。【隔離】: 罹患鳥を隔離 — URIは群内で伝染性。参考: Tully TN (2009) Vet Clin North Am Exot Anim Pract; Gerlach H (1994) Avian Medicine.

予防

上部気道感染症の予防にはワクチン接種(利用可能な場合)、新規・病気動物の隔離、厳格なバイオセキュリティ対策、適切な消毒プロトコル、既知のキャリアや汚染環境との接触回避が含まれる。

予後

上部気道感染症の予後: 軽度は良好。慢性は長期管理。

関連する薬品

💊 アモキシシリン 💊 アモキシシリン・クラブラン酸 💊 エンロフロキサシン 💊 ドキシサイクリン 💊 ゲンタマイシン 💊 メロキシカム

※ 薬品辞書で詳細な投与量・副作用情報を確認できます

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