前立腺膿瘍
概要
副腎疾患関連の前立腺肥大と嚢胞形成に続発する前立腺の膿瘍形成です。
主な症状
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臨床徴候
フェレットにおける前立腺膿瘍の臨床徴候は病態と進行段階により異なる。慢性腎臓病: 多飲多尿・体重減少・食欲不振・嘔吐・口臭・脱水(早期は無症候)。急性腎障害: 無尿/乏尿・嘔吐・元気消失・電解質異常。下部尿路疾患(FLUTD/FIC): 頻尿・排尿困難・血尿・排尿時痛・不適切排尿、雄では尿閉(緊急)。尿路感染: 頻尿・血尿・濁尿・発熱(腎盂腎炎時)。
原因
フェレットにおける前立腺膿瘍の原因: 副腎疾患関連の前立腺肥大と嚢胞形成に続発する前立腺の膿瘍形成です。
病態生理
細菌の増殖に対する好中球の集積と組織融解により、膿(壊死組織・生菌・白血球)が被膜に囲まれて貯留する。緊満・疼痛・発熱を生じ、破裂・排膿するか全身播種すると敗血症に至る。
診断
腹部超音波で前立腺内の混合エコー病変・膿瘍壁を描出し嚢胞との鑑別。フェレットの前立腺膿瘍は副腎疾患に伴う前立腺嚢胞の二次感染が主因。副腎ホルモンパネル(エストラジオール・17-OHプロゲステロン・DHEA-S)で副腎疾患を評価。CBC(WBC正常値3.0-11.8×10³/μL)で白血球増多・左方移動を確認。超音波ガイド下FNAで膿汁を採取し培養・感受性試験を実施。尿検査・尿培養で二次的尿路感染を除外。発熱・排尿困難・会陰部腫脹の臨床所見を評価
治療
フェレットにおける前立腺膿瘍の治療には、可能であれば培養感受性試験に基づく標的抗菌薬療法が必要である。結果待ちの間は経験的広域抗菌薬を開始する。抗菌薬治療期間は感染の排除と耐性予防に十分な期間とする。膿瘍や壊死組織には外科的排膿またはデブリードマンが必要な場合がある。支持療法として輸液、鎮痛薬、抗炎症薬、栄養サポートを行う。
予防
前立腺膿瘍の予防には適切な衛生管理・消毒、利用可能なワクチン接種、創傷の迅速な処置、ストレス軽減、適切な換気、感染動物の隔離が含まれる。
予後
前立腺膿瘍の予後: 多くの皮膚疾患は適切な治療で予後良好。感染性疾患は抗菌薬/抗真菌薬で治癒可能。アレルギー性は長期管理が必要。
関連する薬品
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